性格別好きなタイプの異性

異性に対する好みのタイプについで、相手の深層心理を理解するための目の付け所は異性との付き合い方にある。一般的に異性には相補性がある人を選ぶ、相補性とは、お互いに補える部分があるという意味だ。内気な人は積極的で活発な人、真面目な男は不純なギャルっぽい女性を好むという。遊び人の男性は真面目で清楚な女性を好む。自分の欠けている部分を補う関係の異性を好むのだ。そして男らしさ、女らしさを求めるのが普遍的な人間心理である。人間の一般的な性格分類として古くから人間心理学にあるものに、「分裂質」「躁鬱質」「てんかん質」というものがあり、それぞれ異性の男女との付き合い方にその性格が顕著に表れる。分裂質の人は異性を理想化し、遠くから夢想の世界で、その異性とのロマンチックな恋愛関係を思い描く傾向がある。そのため異性との関係は、なかなか現実的なものにならず、片思いやプラトニックな愛情で終わってしまうケースも少なくない。逆に言えば、異性とこのような付き合い方をする人は、分裂気質の人が一般に持ち合わせている傾向、例えば、内向性と呼ばれる、無口で孤独、はにかみ屋で臆病な性格の持ち主と言える。そうした異性感を持つ人間は分裂質の名のとおり、謙虚さと傲慢さが同居するような性格を持ち、一見社交的に見えても、心のそこは意外に冷たいことが多い。ときとして、自分に自信を失いながら、そうして思い悩む自分を感受性豊かなデリケートで素晴らしい心理を持った人間だと思っていたりする。躁鬱気質の人間の異性に対する態度は、こうした分裂気質の人間に比べると、いかにも明快で誰とでも屈託なく付き合う。好きな人ができれば、ストレートに気持ちを伝え告白したり、アプローチをする。妄想の世界で悶々と悩むことなく、すぐ現実に出会って交際の場を持とうとする。ただし、その明快さは変化に対してもそうであり、ある日を境に一瞬で好意が嫌悪になったりすることがあり、心変わりや浮気をする可能性が高い。異性をこのように扱う人は、社交的で善良で温かさを感じさせる性格の持ち主なタイプなのは間違いないが、気分の交代する時期があり、陽気タイプと陰気タイプとでは、まったく別人のようになるケールがある。前者では精力的な活動家タイプ、後者ではコツコツと真面目に仕事をする努力タイプとして表れる。陰気と言っても分裂質のようにとげとげしさがない部分が違っている。最後のてんかん気質の異性関係は、形式を重んじること、例えば学歴や家柄、職業といったブランドにこだわる傾向がある。交際も両親が認めなければならないとか、付き合ってからでなければ体を許さないだとか、形式的なしきたりに厳しい目を持っている。しかし、一度自分が認めた相手の異性に対しては、とことんまで愛し抜くという性格タイプを持つ。このような性格だから、万事について義理堅く、秩序を重んじ、粘り強い面を持っているが、概して外からの刺激には鈍感で、そのくせ一旦興奮すると前後の見境がなくなるのが特徴のタイプである。それぞれの性格タイプにつき、男と女は自分の欠けた部分を好きになる。固い女性なら自由人の男性、気分が変わりやすいヒステリー気味の女性なら感情や心理が安定している男性など、そのような相手とは相性が良く、彼氏や彼女の関係から結婚までうまく進展して、成功することができる。

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