人が無意識に行っている何気ないしぐさや癖にはその人の恋愛タイプや心理、性格の傾向が出る。 先生の授業を聞いている学生などは、退屈していたり「つまらないな」と思うと、 自然と貧乏ゆすりを始めたり、髪を触り始めたり、頬杖をついてみたり、耳をつまんだりする。 逆にその話が面白いと思っていれば、前傾姿勢になって身を乗り出すようにしていたり 先生の話すの合間にうなずいたり、目を輝かせていたりする。他にも悩み事を抱えていたり 考え込むと、自然と頭に手を当てて考え込んだり、髪をボリボリ掻いていたり、腕組みをしながら猫背になっていたり、 顎(アゴ)に手を当ててしかめっ面を浮かべていたりする。かの有名な「考える人」の銅像の このような人のしぐさをよく表現できている作品である。 その人の癖やしぐさを見れば、今何を考えているのかをある程度判断できたり、 根本的な部分にある性格も判定できることがある。
・髪の毛を触る
髪の毛を触るのは緊張や不安、手持無沙汰で退屈だと思っている時である。
髪の毛を触る癖を持っている人の性格は甘えん坊で、自分大好き人間である可能性が高い。
また、男と女の恋愛では、好きな人の前でついつい髪の毛を触ってしまうという人もいる。
これは目の前に好きな人や気になる人がいることから来る緊張を和らげている意味合いを持っている。
人は髪を触られると安心する。父親や母親は子供がぐずった時などによしよしと頭を撫でる。
それと同じことを自分で行っているのである。その心理の中には、誰かに癒されたいという
甘えの気持ちが含まれている。このような性格タイプの人は、思いっきり甘えさせてくれる
大人っぽい包容力がある人を好きになることが多いだろう。
・口元を隠す
手を顔付近にかざしたり、口元を覆い隠すようなしぐさをする癖がある人は、
秘密主義な性格であることが多い。鼻の下を指でこするようなしぐさも同様である。
これは相手から自分の表情や心理を隠したいという心理的な願望が出ている。
嘘をついている時や隠し事をしながら会話をしている時は、ついついこのようなしぐさをしてしまう。
男と女の恋愛関係では、このようなしぐさをする人は感情表現が苦手で、損をすることがある。
片思いで好きなのを相手にバレないようにするために、口や顔を隠そうとしているわけだ。
女性が格好いいイケメンの男性を見て口元を隠しながら「キャー」と言うことがある。
これは相手の男性に興味や関心を寄せていることを悟らせないようにしている無意識の努力の結果なのだ。
もし目の前にいる異性がこのようなしぐさや態度をしたら、恥ずかしがっているか照れて緊張しているかもしれない、
それは好意であるか嫌悪の感情であるかは、目の輝きや声の調子、体の向きや位置などで判断できるだろう。
・腕組みをする
頻繁に腕組みをする人は基本的に他人に対する警戒心が強い性格タイプ。
また、周りの人から自分を守ろうとしていたり、議論の場では相手の意見に反対だったり、
相手を拒絶したりしているポーズでもある。また、悩み事や考え事をしている時にも、
「ウーン」とうなりながら腕組みをすることがある。この場合は、腕組みをすることで
周りの環境からシャットアウトされた自分だけの空間を作り、そこでじっくり思考を巡らせてる状態である。
このような癖をする人は、基本的には頑固で融通の利かない人が多く、人の話やアドバイスを聞くことが少ない。
会話も自分の事ばかり話してしまいがちでモテにくい性格だろう。
男性ならば亭主関白な夫、女性ならカカァ天下な鬼嫁になる可能性が高い。
・ボディタッチが多い
急に背中や肩をポンと叩かれたり、話しながらも気軽にタッチしてくる人は稀にいる。
このような人は見て分かる通り、社交的な性格をしている。
人情味があって優しかったりもする。このような人は視覚情報などの細かい事をあまり気にしない大らかな人が多い。
メールや電話も短文で素っ気なかったりするが、実際に会ってみると、よくしゃべりかけてくれる。
このような人の恋愛傾向としては、誰とでも仲良くできてしまうがために、
特別な恋人ができづらい事がある。誰からも好かれてモテるのだが、
なかなか好きな人の前で恥ずかしがって素直になれないことも。
・手近な物をよく触っている
手近な物をいじるというのは、現在の状況から抜け出したいという願望を持っている可能性がある。
講義中にシャーペンをクルクル回して遊んでいたり、消しゴムで遊んでいるなどはよくみられる。
指先で物を触ることで、否定的な感情や不満を物にぶつけているという心理である。これは
手でなく足でも同様で、貧乏ゆすりをしたり、足をバタバタさせたりしているのは
心ここに非ずの状態であることを表している。
男と女の恋愛時、例えば喫茶店などで、相手がカップをどこに置くかで好意の度合いがわかる。
相手と自分の間に壁を作るようにしている場合は、まだ心を完全に許していない状態である。
カップを自分と相手との壁にならない横などに置いていれば、心理的な距離は近いだろう。
これは一見関係ないようにも見えるが、人の行動は無意識であればあるほど深層心理が出てくるものである。
ちょっとしたしぐさや癖こそがその人の考えている事そのものである。