話し方の中には、人間の心理や感情、思考内容などが表現されている。
話の内容にもよるが、話のテンポやトーン、抑揚や声の大小から、
その人の性格や心理状態を読み取る事ができる。
例えば、自信のある話し方の人は声が大きく、休止時間が短く、
スピーチ速度が早口である。このような話し方は、「
力強く、有能で活発、熱心で支配的な自信がある」と
心理的にみなされることがわかっている。
話し方の特徴のにはテンポが
ある。一般的に、話し方のテンポが速い人は能弁、遅い人は訥弁といわれる。
ペラペラと早口で話す人は、頭の回転が早いか、短気でせっかちな
性格だろうと判断されて、ゆっくりと話す人は
マイペースでのんびりした性格だと思われることが多い。
普段の話し方は遺伝などから来る性格のその人固有のもので、
声のトーンや語調による変化、言葉が途切れがちになったり、
言葉が抜け落ちたりと、通常と違う話し方をする時は、
その人になんらかの特異的な感情の変化があったと考えてよいだろう。
例えば普段早口で捲くし立てるように勢いのある話し方をする人が、
急に声のテンポがダウンして、ゴニョゴニョと喋るようなら、
何か隠し事や悩み事を抱えているか、あるいは嘘をついているかの
心理状況である。逆に、普段マイペースでのんびり話すような
天然系の人が、急に声を早口にして慌てて話している時も同様に
何か秘密を抱えていると見て間違いないだろう。
男と女の恋愛心理でモテるためには、声のトーンに注目するとよい。 男も女も好きな異性の前に立って面と向かってしゃべるとなると、 何かしらの好意のしぐさや態度、サインを体から無意識のうちに発してしまう。 その中に声のトーンも含まれている。 例えば、女性の場合は、好きな男性に声をかけるとき、 自然と声をトーンが高くなっていることがある。 これは本能によって気に入られたいと思っているのか、あるいは 緊張から来るものか、両方の意味でもある可能性もある。 男は女性の高い声に魅力を感じるように、脳が機能している。 声が高い女性に対しては、守ってあげたいという保護欲求が刺激されるのだ。 猫撫で声やアニメ声の女性が男に人気なのもこのような心理が影響している。 逆に男性は好きな女性の前だと動揺して早口で高い声にになりやすい。 また、浮気をして夜遅く家に帰宅した普段寡黙な会社員の男が、急にペラペラと 今日の出来事を話し出す時がある。これは心理的には非常に動揺している状態で、 浮気して夜まで女と遊んでしまったのを隠すために必死にフォローしているのだ。 もちろん妻や彼女はこれを第六巻や、女性特有の嗅覚で、 あっという間に見抜いて、怪しいと感じるだろう。 このように声のトーンは恋愛においては好きな男、好きな女の前では 基本的に高くなってしまうようにできている。いくら理性で平静を 装っても、深層心理にある好きと言う気持ちはなかなか隠しとおせるものではないのである。