人は無意識的に思っていることを、ついうっかりしゃべってしまう事がある。 これを俗に「口が滑った」というが、これは普段から 潜在意識や深層心理で考えている欲求や願望が言葉として出てしまっているケースが多い。 例えば、常日頃から講義をするのがかったるくて、面倒くさいと思っている 大学教授が、開口一番に、「おはようございます、それでは 授業を終わります」といきなり終了宣言してしまうという言い間違いをすることがある。 これは、明らかに無意識のうちに心理にある「退屈だ」「だるい」「怠けたい」という 本音が出てしまった例だ。 他にも会議やその他の場所でも頻繁にこのような言い間違えは起こる。 特に下ネタ系や性に関連するもの、食べ物に関するメッセージは妄想の確率が高い ので、言い間違えが起こりやすい。 つまり、自分が本来やりたい事と正反対の事をしていると、 この類のいい間違えは起こりやすい。 彼氏が、彼女と一緒に布団で寝ている時に、 間違えて違う女の名前を呼んでしまう時も、どこか 心の片隅で、彼女以外の他の女、浮気相手か昔の元カノのことなどを 考えていたのだろう。それが具現化するのが言い間違えである。
人は追い詰められたり、緊張したり、自分のだけの心理の世界に入り込んでいると、
よく言い間違えをする。無意識の状態に近ければ近い程、
口から発する言葉に抑制が効かなくなり、理性ではなく本能で
話してしまう結果となる。人は普段理性で、
多くの感情を制御しながら会話をしている。そのガードが
緩むと本心の心理がポロっと出てしまうというわけだ。
つまり、そこにはその人が抱いている欲求や
願望、やりたい事などが垣間見えるということである。
ただし、例外として、
頭の回転が早い人は色んな事柄が次から次へと頭の中に
浮かんできて駆け巡っているため、ぽんぽんんと
それに関連したものが言葉として会話に出る事がある。
例えば、「掃除機」と言いたいのに「冷蔵庫」と言う
共通点や関連性のあるものが出てきたりする。
この場合は本音と言うよりも、アイディアを出したり
物事を考えたりするのが得意であるがために言い間違えや名前の呼び間違えを
していることがある。
男と女のモテる恋愛心理では、名前の呼び方は 重要な判断基準の一つである。 人は親しみや親近感、安心感を感じる人、気になる人や好意を持っている 好きな人に対して、名前の呼び捨て、あだ名、ニックネームで 生を呼びかける。名前の呼び捨てや、あだ名、ニックネームは その人に対して心を許している証であり、 男と女の交際では信頼関係の深さを示す指標にもなる。 モテる男やモテる女は人と仲良くなるのが早く時間がかからない。 その一つの要因に、初対面のうちからすぐに、あだ名やニックネーム、名前で 呼びかけることが挙げられる。 人は自分の名前の音の響きが最も好きである。 飲み会や宴会の会場でも、人がうるさい中、自分の名前を呼ばれると、 すぐにそちらの方向に顔を向けることができる。 自分の名前が最も聞こえやすい響く音なのだ。 恋人関係の男女で、君付けやさん付けをしている人なんて 珍しいのではないだろうか。大抵は名前の呼び捨てやあだな、ニックネームである。 つまり、お互いにどのような名前で呼び合うかたは、 親密感や心理的な距離を測るのに役立つ。 逆に言えば、自分から相手を名前で呼ぶようにすれば、 簡単に恋愛、友人関係を深める事ができるのだ。 このモテる心理テクニックを使わない手は無い。 名前を呼びかけるのは恥ずかしい事でもないから、 気さくでフレンドリーな感じで、接するように心がければよいのである。