人には無くて七癖と言われるように、 自分の意識していない潜在的な行動が見えないところにまで存在している。 髪や鼻、物を触る時に聞き手のどの指で触るかどうかさえもその範疇である。 人間の男女は意識的に動かす動作と無意識的に勝手に行動してしまう動きがあり、 自分自身は気づいていない無自覚の言動というのは思ったよりも大量に存在し ている。他人のものは目の当たりにするが己のものは判断ができないものである。 実はこの無意識的な、非言語コミュニケーション、ノンバーバルコミュニケーションにこそ 人の本心や深層心理が隠されている。 その大部分の原因は小さいころの家庭内や両親の育て方による不満 や我慢によって引き起こされ、それが大人になっても残ったままになってしまうというパターンが 一般的である。これらの行動は心理学的には自分の欲求が叶わないことから来るストレスやフラストレーションを 解消するために起こる代替行動であるため、 治すのが難しい場合が多い。軽度の癖ならまだしも 人前でも出てしまうような癖が染みついていていてそう簡単にはとれない。
口に触れる癖のある人は小さいころにミルクを貰えずに我慢していたというのが定説
で、安らぎや安心感を得たい、依存的な甘え型人間であるタイプが多い。
鼻を触るのは鼻炎の時に触る癖が抜けずにそのまま残ってしまった場合や、
不満や嘘をついている時など、不安を隠す代わりに鼻を触るという心理がある。
会社での仕事中にずっと髪をいじったりクルクル回したりするのは、神経質な女性である場合が多い。
自己愛が強く、自分大好き人間である場合が多い。
また、常日頃から何となく退屈でつまらないと思っている髪を手で触ることもある。
誰かに構ってもらいたいという願望から
自分の頭や髪の毛を触るという心理もあるようである。
また、好きな人の前で無意識のうちにしてしまうしぐさや態度にもその人の性格や癖が表れることがある。
興味のある人をついついじーっと見つめてしまったり目で追ってしまったりする。
他にも口を手で覆って隠したり、リアクションが激しくなったり、早口になって声のトーンが上がったりもする。
人は緊張したり慌てた時、必死な時などにその人特有の動作が表れやすい。
窮地に陥った時人の本性がわかるとも言われているように、理性で行動を考える余地を与えないと
その人の潜在心理が垣間見れるというわけである。
恋愛が苦手な人やうぶな人が好意を持っている人の前に立つと、必ず妙な動きをするものである。
直立不動で無愛想な表情を浮かべているのも、ある種の動きである。
人の恋愛心理はよく観察することで沢山見つけることができる。