とある心理学実験が実施された。 会話に多少自信のある 男性に被験者として集まってもらう。容姿やスタイルなどは基本的には無作為に 選択される。 次に2グループに別れて、初対面の女性チームと 一対一で会話をしてもらう。女性の足元には会話が 「面白くない、退屈」と感じた時に点灯させられる青ランプが 仕掛けてある。男性にとっては精神的に効く調査である。 何回もランプをつけられてしまうチームと ランプがつかないチームに選り分けされた。 なぜそうなったかというと、理由は話す時の 表情であった。 つまらないと感じられてしまったパーティの方は、 もう一方の班に比べて、表情豊かに微笑みながら話していたのである。 次に、今度はモテなかった方のチームの男性陣に同じ内容の話を、 笑顔やスマイルなどの表情をつけて話してもらうと、 印象が大きく変化してしまったという。 実はスタッフが、聞き手役の女性にあえて 表情を作らずに聞いてくれと、合図を送っていたのである。 聞き手の表情が変化しなくなると、話し手が動揺する。 そして必然的にテンションが下がり、表情も硬くなる。 表情の無い相手とは、いくら会話や話し上手でも、会話は楽しくならない。 会話は片方がいくら頑張っても楽しくはならない。 話し上手も話し下手で苦手なのも相手次第と言える。 メラビアンの法則というものがある。 初対面の人の印象の大部分は、外見と会話の声で決まってしまうというものだ。 そしてこのメラビアンの法則によると、会話の内容や中身は 全体の人間を評価する値として7%ほどしか効果がないことがわかっている。 言葉の伝達力は、表情によって天と地ほど変わる。 会社のコミュニケーション関係の研修などには 表情の項目はあまり組み込まれていないが非常に重要なことである。 表情筋のストレッチや体操を教える専門家がいないこと、そして もうひとつはデリケートな部分だからだ。 表情は人間の生得的な部分にかかわるので、踏み込みにくいこともある。 だから、相手によっては指摘しにくい要素も含まれている。 結果的に、会社などの集団組織では教えにくい事柄なのだ。 一流のセールスマンはしかめっ面で営業をすることはなく、 どこか一見すれば人当たりが良さそうに微笑んでいる人が多い。 これは心理的に見れは男にも女にもモテるとても理にかなった態度である。 しかし、私個人の感想としてはその微笑が逆に 何かを売らせたいという欲望とのギャップから、違和感を感じて恐怖を感じる。 一般的には恋愛において微笑みや笑顔は強力な モテる要素となるのは確かだろう。