女性誌などのモテる女特集などにもなることがあるが、 即効性のある、男心をくすぐる見た目を作り出すモテしぐさ の一つに手や腕、足などをクロスさせるというものがある。 自分で実践して試してみるか、モデルを頭に想像して思い浮かべながら考えると良くわかる。 直立不動で立っている女性と、 手をクロスさせて髪をかきわけている状態や耳のイヤリングに触っている 女性とを比較してみるとどうだろうか。 ただ立っているだけの場合は、人形のようで味気なく、どこか物足りない イメージや心理的印象になる。しかし 手や腕をクロスさせてみると相当な変化が起こる。 雑誌のカメラマンが写真撮影をする時もそうだが、 女性モデルにポーズを取らせる。テレビコマーシャルでは、 商品を前に突き出すよりも、手を内側に丸めて商品を肩辺りに 見せる方が女性の色気や美しさが際立つのだ。 手がクロスしている仕草は、女性を可愛く見せる心理的効果がある。 食事中や飲み会で、テーブルの上の飲み物を取る時も、 自分の体の右側にコップがある時は左手で、反対の場合は逆の手で取る。 このちょっとしたクロスのしぐさが男心をつかむ作用をもたらす。 他人から見て、体に斜めの線が入ることになる。 基本的に人間は地面に対して垂直の状態である。垂直は 安定感があるが、手や腕、足や体をクロスさせると安定感は減り不安定になる。 男性は弱いものを守りたいという保護欲求という本能がある。 そして女を征服したいという支配願望もある。 ということは、より不安定な印象を与えるクロスさせるしぐさに、 可愛らしさや女の色気を心理的に感じるのだ。 男性のチャームポイントは筋肉の隆起やへこんだお腹などの直線的で硬い魅力である。 それに対して女性は曲線的で丸みのある体やしぐさが武器となる。 顔を傾けて「ねぇ?」なんて小首をかしげながらお願いするのは、女性らしさを 際立たせる態度である。これも顔や首をクロスさせていることに他ならない。 また、男性の好きな雑誌では女性のポーズで、 体をクネクネとしならせていたり、足を組んでみたり、 女性がまっすぐ垂直に立っていることなんで滅多になく、 弱弱しくて、今にも倒れそうな不安定さ、アンバランスな姿勢や ポーズをとっている。 その男心をくすぐるのがクロスさせるモテしぐさのテクニックである。