女性の間では「彼女、長かった髪をバッサリ切った。
失恋でもしたのかな」。男性の間では「お詫びのしるしに坊主になりました」
等の言葉がよく聞かれる。
髪型は、その人の心理状態や気持ちの変化を表すとされているのである。
髪型は、大きく変化させないのが普通あろう。
髪型を変えると人に与える印象を大きく変えることになるからだ。
髪型を変えることには、ちょっとした勇気がいる。
決断が必要だ。それまでの自分と決別して、
新たな気持ちや心理で暮らそうという気持ちの表れと言える。
そこには、何かしらの心境の変化がある。
髪型を変えて、自分の気持ちや考えを他人にアピールすることもある。
お詫びのしるしに坊主にするというのはよくある演出だ。
反省のしるしに髪を切ることもある。
髪型をしょっちゅう帰る人は、周囲の人に注目してもらいたいという気持ちがある。
自己をアピールする積極的な性格に見えるが、
反面自分に対して常に不満を持っていて、不安定な心理状態にあるとも考えられる。
現状に満足できないから、次々に新しい髪型を試みるのである。
髪型は、服装やファッションと同様に「見せたい自分」を
披露する手段でもある。
端的に言えば、長い髪の女性は「女らしい」「おしとやか」「大人しくて控えめな性格」
に見える。短髪の女性は「積極的で活発」「活動的」「生き生きしている」
ような印象を与える。
髪型から、その人が自分をどう見せたいと心理的に思っているがわかる。
小さなことになるが、
耳が隠れるような髪型かどうかも注目点だ。耳は外部の情報の取り入れ口
だから、「人の話を聞きたい」「人が何を言っているか気になる人」
である。こうした人は耳を出すだろう。
反対に「人の話を聞きたくない、一人でいたい」と言う人は耳を隠す。
髪で耳を塞ぐのである。その極端な例。同じ長い髪でも、
耳を出す髪形の女性はいる。ところで、最近男性サラリーマンに
坊主頭にする人が増えているという。沈みがちな気分を変えて、
自分自身を鼓舞しようとしているのだろう。
長引く不況の産物と言える。