仲が良いとしぐさが似た者同士になる
男と女の恋愛心理学 ＞ しぐさでわかる男と女の心理 ＞ 仲が良いとしぐさが似た者同士になる親密な恋愛関係の男と女は全てのしぐさや態度、動作について似た動きをする。 喫茶店などで友人と話が盛り上がっているとき、あるいは、 初対面の人と話をしていて、互いに親密度が増してきたと感じた時などに、 少し意識して、相手の姿勢を観察し同時に、自分の姿勢がどうなっているのか 考えてみる。おそらく、互いに似た姿勢をとっているはずだ。 貴方がテーブルの上で手を握っていれば、 相手も同じようなしぐさをしている。 手を頬に当てた仕草をしていれば、相手も頬に手を当てている。 これは、十中八九そうなっていると断言しても良い 心理法則である。 まるで鏡に映った自分の姿勢が相手がしているように見える。 これを「鏡映像一致姿勢」という。心理学用語のミラーリングと 似た者同士だ。このように互いの姿勢やしぐさ、態度が一致することを 「姿勢反響と呼ぶ」姿勢や動作の共鳴現象である。このことは その気になれば、実に多くの場面で見受けられる。 そして、姿勢や動作が一致する確立の高さ、 相手に反応する速度は驚くほどだ。 手を上げる触る、手を組む、足を組む、 組み替える、頬杖を付く、姿勢を変えるなど、 ほとんど全てのしぐさや態度の動作について、このようなことが起こる。 普通では気づかないような細かい動作まで含めると、 親しい人間同士では実に２４分の１秒ごとに姿勢反響が起こっているという研究がある。 つまり似た者同士に見えるのだ。 これれは無意識に無自覚に行われるアクションだが、 深層心理では「私はあなたと同じですよ」というメッセージを送りあっていると 解釈される。 姿勢反響は、互いの親密度が高いほど、共感の度合いが大きいほど多くなる 。この原則を利用して話をしている最中に、 相手と自分との間でどのくらいの親密度ができあがっているか、 互いにフィーリングが合っているかどうかを測る方法がある。 難しいことではない。姿勢反響のきっかけを自分から作ればよいだけである。 例えば、会話のちょっとした切れ目に軽く腕組をしてみる(拒否のジェスチャーに見えない程度に) 。少しの時間この姿勢を保ってみて、相手が、同じように腕組みをすれば 、二人のコミュニケーションはうまくいっていると判断できる。 相手が、真似をするまでの時間が短いほど、その程度は高い。 姿勢反響は、会議など、何人かのグループで話し合っている時でも起こる。 意見が同じ人は同じ姿勢や動作をする。 異なる意見の人は、しぐさや態度が異なるものだ。 言葉を発していなくても自然に姿勢や仕草、態度として出てしまうのである。 この点をひそかにチェックすれば、討論の形勢を読み取ることができる。 男と女の恋愛でも同様で、しぐさや態度の反響は二人の心理的な距離感を測る ものさしの役割も果たしている。
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