男と女はしぐさや態度、ちょっとした振る舞いや言動、細かいサインなどを 観察すれば、二人の関係や親密度はあっという間にわかってしまうものである。 学校でも勘の鋭い人なら、男と女がちょっと立ち話しているだけでも ピンと来てすぐにお互いが恋人同士で彼氏彼女の関係だということがわかる人も いるだろう。それは人間社会のコミュニケーションの中で自然と 観察力が磨かれて、人が何を考えているかナチュラルに理解できているからだ。 他人同士の関係を推測するのは、なかなか興味深いものがある。 ベンチに座っている男女のカップルは、どのくらい親しい関係なのか。 これは純粋な好奇心だが、あなたが好意を持っている女性や男性は 他の異性と親しい関係にあるのかどうかということになると、切実な問題となる。 職場の同期生は有力な上司と、どの程度の付き合いをしているのだろうか。 出世を目指すビジネスマンなら、社内遊泳を適切に行うためには、 こうした人間関係をしっかり読み取る必要があるだろう。 近所付き合いでも、仲良しグループでも、人間関係の観察は 何かと役に立つものだ。 普通、人間関係を読むには、話の内容や受け答え、手紙や電話のやり取り、 面談やデートの回数などが重要な手がかりになるが、 探偵ではないから、もう少し穏当な判断方法をとることにする。
しぐさや態度は大きく分けて6つのチェックポイントがある。
互いの凝視−お互いが見つめ合う時間や回数が、親密度のスケールになる。
見つめ合う回数がや時間が多いほど、二人は親密である。
普通は会話をしている時に凝視のやり取りが行われるが、
恋人同士なら沈黙や無言の状態で長い時間見つめ合い続ける。
また気になる人や好きな人には自然と視線を注いで目を見ようとしてしまう心理がある。
姿勢と体の向き−互いに向き合う程度が強い程親しい間柄である。
横に並んで座っているのに、ほとんどお互いが
正面を向いて話し込んでいるなら、かなり親しい。
基本的には好きな人を相手にすると体は自然と相手の方へと傾く。
足のつま先や手の向きさえも無意識のうちに、興味や関心の対象の方向へ向いてしまう。
二人の距離−親しい人同士ほど互いの体が近距離となる。
同じ向きで座っている時、男女のカップルなら
肩と肩の間が20センチが標準的な距離。
これより近づいていれば、極めて親しい仲ということになる。
逆に遠距離になればなるほど他人行儀になり、親しさは薄れていく。
姿勢反響−互いの姿勢や動作が同じかどうかも重要な指標の一つ。
手や足の位置や動きが同じであることが多ければ、親しい関係。
しばらく観察していて、一方が変化したとき、すぐに相手も
同様に変えるというリズムが合っていれば相当相性が良く
親密度が高いということである。心理学用語ではミラーリングという
相手と自分が鏡のような状態になっている場合、非常に相性が良くマッチしているといえる。
足の組み方−並んで座っている二人が足を組んでいる場合には、組んだ
方の足に注目する。足先がお互いの方向を向いていれば
親密。二人の足を使って、自分たちの世界を周囲から囲い
込んでいるのである。足先が互いにそっぽを向いていれば疎遠。
どちらか一方の人だけが相手の方向に足先を向けている場合は、
その人は相手に好意を持っているが、相手はそうでもないので
片思いの恋であると判断できる
身体接触−
腕を組む、手を握り合うようなボディタッチをする間柄の男と女は、
非常に親密であるのはいうまでもない。そこまでいかなくても
軽く叩く、ときどき接触するという動作が多い方が仲が良い。
相手に触れる場所が手首から肩までの間であれば、
特別な意識がなくても行われることが多い身体接触。
ボディタッチする側に、それほどの好意はない友達として意識の確率が高い。
肩や背中であれば、やや親密という具合である。
以上のようにしぐさや態度を
チェック項目ごとに見ていけばものの1分、または瞬間的にも
関係を把握することができる。人の恋愛心理は常に体の動きに
無意識のうちに表れている。男と女の恋愛においての
好きな人や嫌いな人に対してはあからさまにその差が異なり、
簡単に理解できるだろう。