あっかんべーと言いながら、下まぶたを指で下げて下を出すしぐさや態度。 誰に教わってのか子供達がよくやっている。辞書には 「あかんべい」で掲載されていて、「赤目ご」という言葉が変化したものという。 まぶたの裏側の赤い部分を見せることからきているのだろう。 「あかべ」「あかんべ」「あかんべえ」ともいうとある。 このジェスチャーは平安時代から行われていたというから、 随分と長い時代を生き延びてきたしぐさといえる。 あっかんべーは嫌だよという意味、つまり拒否を表す。 相手をからかったり、軽蔑したりする意味もある。 舌を強く突き出すだけでも、同じ態度で心理である。 私たちは何かに熱中しているときに軽く舌を出していることがある。 これは 「自分に関わらないでほしい」という気持ちを表す 無意識のしぐさだ。一説によると、 赤ん坊が満腹になって母親を舌で突き放すのと同じ意味合いだという。 拒絶を訴えているのである。 話している相手の口元から舌の先が覗いたら、拒絶のサインかもしれない。 口元といえば、唇をなめるしぐさは何の意味だろうかというと、 単に唇が乾いたから潤すというだけの場合もあるが、 舌を出すという点では「ノー」のサインである。 「そろそろ自分が話をしたい」とアピールしている可能性もある。 唇をうるおすことは、言葉を発する準備段階でもあるからだ。 ガム噛みのように指しゃぶりの代償行為と考えれば、不安や緊張、 ストレスを感じているともいえる。唇をなめる頻度が高いほど、 その意味合いは強いと考えてよいだろう。 ただ例外として、恋愛で女性か男性、異性に対して 舌なめずりをするのは性的に興味や関心、魅力を感じているか、 興奮して何かを妄想している可能性もある。 食べてしまいたいほど好きだという好意を示す、願望のサインであることもある。