人間は多くの同種族と寄り添い群れを作って暮らす動物である。 原始時代は男の狩猟グループで巨大な猛獣を狩りに出て 食料を女性や子供に届けていた。現在でも一部の民族では まだこの方式が見て取れる。そして女性はというと 洞穴で女性同士で群れを作り子供を保護したり、 群れで木の実を取ったり拾いに行ったりする。 男性でも女性でも相手に合わせ共感する能力は昔から 必須とされているスキルだったと理解できる。 人は一人では生きていくことができず、必ず集合体を作り お互いに支えあっている。仲間はずれにされてしまったら それは子孫繁栄や生活していくことができないことを意味する。 コミュニケーションにおいて人に合わせて共感する 共感力は太古の昔から言葉が無い時代でも 人間心理学として必要とされていたのである。
現代の男と女の恋愛でも同様で共感か同意をするのは 会話やコミュニケーションで重要な役割を持っている。 男も女も共感や同感、同意を示されることは好きである。 例えば自分の趣味やハマって居ることに対して、 私も好き、と共感してくれたら、君もこれが理解できるか、 と笑顔が浮かび親近感が沸いてくる。これは 誰にでも通用する心理テクニックで、 下手に反対したり、否定するよりも関係が良好となる可能性が高い。 確かにあまりに相手に合わせすぎる、営業マンのような わざとらしい接客をされたら嫌らしいし、媚びているようで気持ち悪いが、 適度な共感や同感は、好意をもたらす態度に繋がる。 下心があるんじゃないかなんて疑われるかもしれないが、 自分に頑張って合わせてくれる人を嫌いになる人なんていないだろう。 特に女性は会話や雑談に共感を求めており、 男性がヘタにアドバイスや意見すると、上から目線、話をきちんと聞いてくれない と逆ギレされたり怒られたりする。逆に男性は、 反論や反対意見を言われて冷たくされると、追うハンターの本能が刺激されるのか 燃え上がるタイプがいて、逆に自分に意識を惹き付けるきっかけになり 自立していて魅力的な女性と映ることもある。 少なくとも女性とデートや遊ぶ時には絶対に共感しなくてはならない。 これは恐らく同性同士でもどこかめんどくさいと感じている 決まりごとなのだろう。下手なことをすると でしゃばりだとか、わがままだとかの悪いイメージの烙印を押されてしまう。 女性の基本的な性質は平等主義者なのだ。 心理カウンセリングでも相手を受容し共感するスキルがあると 重宝する。というよりも絶対に反論や反感などもってはならないのである。 悩み事を相談する人はただ理解して欲しいのであって、 同情や同感、感想やアドバイスを述べることはできない。 ただただ言葉を吐き出させてそれを頷いて相槌を打っているだけで 大部分の悩みやストレスは解消されていくものだ。 カウンセリングにおいても恋愛においても 受容し共感すれば非常に高い確率で正解となるのだ。 共感できないとお悩みの方は少し肩の力を抜いて視野を広げてみると良い。 考え方は多種多様で千差万別なので、それぞれに いちゃもんをつけていてはきりが無い。 大人の余裕で見守ってあげるのが相手を理解するコツだろう。