頼みごとをするとモテるようになる

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頼みごとというのは、相手に行動させ、負担を強制するものである。 しかし、これが男と女の恋愛でモテる要素となる。 人は負担を感じると、その人に対して気持ちが入れ込む状態になる。 これは心理学用語で自我関与というが、自分がその人のために 尽くして行動したり、考えたりする割合が増えるということだ。 頼みごとをすると、そのお願いを承諾するか、断るかを決めなければならない。 これは結構な悩み事ではないだろうか。それがもしデートの誘いだったら、 断ったら人間関係、友達関係が壊れてしまうのではないかと 頭の中で悶々と考える。それが自我関与が大きくなっている証拠である。 自我関与の量が増えると、それは好意や好き、気になるという 心理感情のエネルギーを増幅させる装置となる。 今回は頼みごとというきっかけであるが、そのきっかけがどうであれ、 相手に自分の存在を意識させ、自我関与の割合を増やす事は 、男と女の恋愛でうまく行くコツだろう。 例えば、派手な服を着たり、大声を出したり、髪を金髪に染める 、等の目立つ行動や行為も、恋愛において異性獲得のアピールとしては十分な効果がある。





恋愛や仕事でも効果的な頼みごと

頼みごとの恋愛においての効用は心理学の実験でも明らかになっている。 心理学用語では「フットインザドア」 「ドアインザフェイス」テクニックなどと呼ばれている。 フットインザドアは、相手に小さな承諾しやすい頼みごとや提案をして、それを オーケーさせ、徐々に要求を大きくしていくというものだ。例えば、 初めは「シャーペン貸して」だったのが、「DVD見せて」「今度家に遊びに行っていい?」 と段階的にデートの誘いまで持っていく。これは催眠商法としても良く使われる 心理と同じである。人は「はい」「はい」とイエスばかり言い相手を受け入れると、 次の提案にもイエスと答えてしまいたくなる性質がある。 この布団は安いですよね「安い!」「お得!」と叫ばせると、 高額な品物を出されてもついつい買ってしまうのである。これは詐欺の手口だ。 それは人間関係でも同じで、相手を許諾する習慣が一度つくと、 デートや遊びの誘いも快く受諾してしまいたくなる。
そして、ドアインザフェイスはフットインザドアテクニックとは間逆の方法である。 初めにインパクトのある強烈な負担を相手に強いる要求をする。 例えば、男が好きな女に「今度一緒に旅行にでも行かない?」と 急なお泊りありの旅行に誘うというものだ。ここで低い確率だが両想いなら オーケーされるが、普通なら当然断られる。女性側の心理としては 「いきなり何を考えてるの変態」といった感じだろう。 しかし、次に続けて男が「じゃあ一緒に映画か食事でも行かない?」と提案すると、 女性側は「食事や映画なら少しだけ付き合ってもいいかな」とオーケーする確率が 高くなる。これは心理的に罪悪感や情、自分を親切だと相手に思わせたいという 感情から断りにくくなっている。人はお願いや頼みごとを断るのに 多大なエネルギーを使う。「相手を悲しませたら嫌だな」 という気持ちを大部分の人が持っている。だから一度断って相手に 精神的ダメージを与えてしまったと感じると、「今度は お願いを聞いてあげようかな」という優しい気持ちが芽生えている。 この心理状態の時に、初めの衝撃的な頼みごとよりもワンランク、 または大きくレベルを落としたお願いや頼みごとをすると、 ついつい、頼みごとを聞いてしまい、受け入れてしまうのだ。 これをきっかけとして、相手を恋愛対象として意識し始めて、 気になる存在の異性になることもあるだろう。
また 、これらの心理テクニックは直接面と向かわない電話やメールでも もちろん有効である。メールの文面で、「今度人気の漫画コミック貸して」 とメールして、オーケーさせて段々と恋愛の段階を進展させる、フットインザドアテクニック。 メールで好きな人にいきなり「うちの家に遊びに来ない」などと少し過激な 内容のメールを送ってみて反応を伺う、ドアインザフェイステクニック。 どちらの作戦もメールや携帯電話でも大いに効果がある。しかしあくまで可能性や 確率を上げるだけで、本当に生理的に無理で相手に拒否される場合は、 どちらの頼みごとも「気持ち悪い」「うざい」と一蹴されてしまうことがあるので注意しよう。 そんな時は一人に固執せずに新たな出会いに挑戦していこう。
男も女も日本人は引っ込み思案でお願いをすることが下手だが、 多少なりとも強引に頼みごとをしてしまった方が恋愛でも仕事でもうまくいきやすい。 引いてばかりでなく、押して攻めて獲得するのがこの フットインザドア、ドアインザフェイス、恋愛心理テクニックのコツだろう。 男も女も恋愛では気になる人、好きな相手には頼みごとをすると良い。 男はプライドが高く、元々女から頼られるのが好きな性質だ。 女は女で、母性本能というものがあり、自分を頼ってくれる甘える男に対して、 「私が居ないとダメね」と認識することで愛情を深める傾向がある。 ヒモ男を養ってしまうのは母性が成せる業なのである。 ただし、沢山の頼みごとをしすぎると、 プレッシャーが強すぎて「私は貴方の奴隷じゃない」と 嫌悪感を示して断られる結果になることもある。だから、、 相手の男女の心理を観察して、気持ちよく引き受けられるような 頼みごとを力加減を見定めて声をかけるのが恋愛成就のコツである。






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