男も女もギャップ、いわゆる意外性に弱いらしい。 しかし好きになられるギャップと幻滅されるギャップがあり、 諸刃の剣のような一面もある。 最近流行のネット恋愛やメール友達との 関係で良くある問題では、 メールの文章に絵文字や顔文字が満載で長文、 凄い感情表現豊かで面白そうだったのに、 実際にデートの約束をし、対面してみると、 まったく逆の性格で、内気で口下手で会話に 困った。などは体験談で良く挙げられる。 これは良い印象から悪い印象へ転換したので、 その間の分のギャップが悪い方向へ作用し、 いつも以上に心理的に残念だと思ったことだろう。 このように、期待から失望へ気持ちが移り変わると ギャップ効果で幻滅され、嫌い度が跳ね上がる結果になる。 しかし、逆に効果があるギャップも沢山ある。 ギャル男で軟派な男っぽい人が、彼女への 一途な愛を語っていたり、格好や外見が派手チャラチャラしているけど、 仕事では真面目でデキる頼もしい男な一面を持っていたり、 さっきの例の逆パターンで、普段はクールで知的キャラなのに、 メールが可愛い、普段裸眼の人が稀にかけるメガネに萌えるなど、 様々なギャップ効果がある。 これは恋愛に応用すると、モテる男、モテる女になることができる。 芸能人のロンドンブーツ敦もこのギャップ効果を応用し、意図的に 使って女性にモテているとトーク番組で話していた。 「俺は実際会うと口達者で良くしゃべるから、メールでは 無口で無愛想っぽいキャラを作り出してる、絵文字や顔文字は 使わないで短文でデートや遊びに誘う、それでギャップ萌えを狙ってる」 といった内容だ。 やはり、人気のあるモテる男は何もしてないように見えて、 意外な所で隠れて努力をして頑張っているものである。
恋愛に使えるギャップは、相手の印象を操作するという心理テクニックである。 普段は強気でデキる大人のお姉さんぶっている人が、 涙を流したり、優しくて可愛い女の子っぽい一面を出したら、 それは大きなギャップ効果になる。 普段から優しいけど、たまに怒る人よりも、 普段から威圧感があるけど、稀に優しい男の方がモテるような気がしないだろうか? 私も経験したことがあるが、 見た目はいかにも仏頂面で体型も良い怖い男が、愛想よく挨拶してきたり、 笑顔で話しかけてきたりすると、コロッとやられて好きになってしまうものだ。 逆に常にニコニコと笑顔を振りまいている人が、急に毒を吐いたり 愚痴を言ったりダークな発現をすると急激にイメージダウンする。 つまり、自分の長所をアピールして披露しすぎるのも考え物なのだ。 ケーキがいくら好きでも、毎日ケーキばかり大量に出されたら 人はその環境に慣れてしまい飽きるものである。 倦怠期の夫婦やカップルも、常日頃から似たような彼氏や夫、彼女や妻の愛情に 耐性ができてしまい、新鮮味が無くなってくる。 それはギャップによる刺激が不足しているからである。 普段は無関心を装っているのに、誕生日や記念日にはちゃっかりプレゼント を買っていたり、休日はいつもゴロゴロしているのに、 たまに料理を作ってくれたり、このような些細な行動で ギャップは作り出せる。 自分のアピールポイントや長所が容姿なら、ダサい服を着てファッションセンスは 悪いけど顔のルックスは良いというギャップ効果が生まれる。 自分の短所がだらしないところなら、ビシッと決まったスーツを着こなすと、 大人っぽいけど無造作で自然体な所が格好いいし可愛いと言われたりする。 端的に言えば、二つの格差がある要素を身につけたり、特性として持つと良い。 普段は強気で明るい性格なのに、たまに真剣に悩んでいるのが可愛かったり、 ギャップはいくらでも存在する。 普段自然体でどっしりと構えた方が良いのは、 それ自体がギャップを生みやすい要素だからだろう。 ボーッとしているけど頼りがいがある。普段一人で行動している一匹狼だけど 、実は話してみると社交的でユーモアがあり面白い信頼できる人。など。 男と女の恋愛においても心理的ギャップ萌えはちょっとしたアイディアが あれば簡単に作れる、これらの予想を裏切るようなギャップを意図的に演出できれば、 恋愛対象として意識されやすくなり、 モテる男、モテる女に大分近づけるだろう。