甘え上手はモテる条件の一つに挙げられる要素である。
こんな例がある。とある男と女の同棲カップル。保険の営業をしていて収入も
ある美女に対して、
彼氏は
明らかにダメ男で無職ニート、家賃や食費も当然彼女持ち、それなのに彼女は男を
駄目男だとか頼りないとか言う割には別れようとしない。
別段イケメンで格好いいわけでもなく、
平凡な顔、人によっては不細工に映るくらいである。
この男女の状態を心理的に分析すると、お互いに依存しあっているのが
心地よいという気持ちである。
人は自我関与という心理的な関与を示す割合が存在する。
自分の思考の何%をその事で占めているのかでその数値を表したりする。
この男と女の場合、男が女を頼って生活するがために
女の心に占める男の割合が多くなり、その事を基準になんでも考えるようになってしまう
のだ。つまり、彼氏無しでの思考ができなくなってしまっている。
別れるという選択肢が初めから心理の中に浮かばないのだ。恋人できたての男女が好きすぎてノロケ話を連発するのと同じようなものである。
このようなヒモ男を飼って養っている女性は沢山存在する。
普通の結婚でもそうだが、逆に男が女を養っているパターンもある。
自己中心的でわがままでは相手は喜ばないと思うかもしれない。
しかし、現実はそうではなく、人から頼られると人は嬉しいと感じるのだ。
人にしてあげるのは自分にとっても最上の喜びであり、
大変満足な気持ちになるものだ。
道端に居るお年寄りに、「少し荷物持つの手伝ってくれませんか」
と声をかけられほんの数十秒行動して重い物を運んであげる。そこで「ありがとう」という
感謝の言葉をもらえれば、心が晴れ晴れとしてすがすがしく気持ちよくはないだろうか。
これは男と女の恋愛心理でも同様、
好きな人や、好意を持っている人、気になる人からお願いをされたり、
願望や欲求を打ち明けられるのは、
嫌われるどころか好かれる要因となるのだ。
モテる甘え上手になるには、今までの自分の性格を見直してみる必要がある。
普段プライドが高く、真面目な性格、どんな仕事や苦労も、気丈で人に頼らずなんでも
自分ひとりで起用にこなしてしまう人などは改善の余地がある。
甘え上手になるのはそこまで難しいことではない。
お互いの関係が初期なのか既に多少親密度のレベルが上がっているのかにも
よるが、まずは軽いお願いから初めて、次から
少しずつお願いを大きくしていって、最終的にはデートや
お付き合いができるように仕向けると、面白いようにうまく行く。
まず第一段階は物を借りる甘え上手テクニック例えば学校では、シャーペンやルーズリーフを貸してといってみる。
物の貸し借りというのは関係を縛り付けるのに最適の手段である。
例えば、DVDやビデオ、ゲームや漫画を借りれば、
お互いに趣味や知識に共通点ができ会話が弾みやすい。
その上に、相手との間に貸し借りの関係ができていて、
それは常に脳裏にこびりついて離れない。
それだけ相手の事を考えている時間が増えるということだ。
人は好きな人の事を考えていると、妄想や気持ちがどんどん膨らんで
さらに好きになっていくという性質がある。
初めはただの物の貸し借りだったものが、次第に恋に発展していき、
最終的には顔を赤らめる程意識して好意を持ってしまっていることもある。
このように相手の心理の奥底に潜り込むのが物を借りて頼るというモテるテクニックである。
これはその物がどれだけ重大なものかで心理的な距離感の縮み方や今の気持ちを
計る事にも使える。大金や大事な物を貸してくれる程にもなれば、それは相当の信頼関係がある
証である。
次に使える甘え上手になる方法は、自分の願望や欲求を素直に話すことだ。
普段、人は他人に対して、自分の願いやしたいことを抑制して押さえ込んでいるので、
あっけらかんと話はしない。しかし安心感を持てる人や信頼できる人には
わがままになることができる。普段会社では頼れる自立した会社員の上司だが、
家庭に帰ると、妻に甘える駄々っ子のような一面があることもある。
それは奥さんの事を信頼しきっているからなのだ。
つまり、人に自分のしたいこと、されたいことを正直に言葉や
行動にして表現することは、
相手に対する好意を表すメッセージやサインになる。
男も女もそのように心を開いて話してくれる相手には
自分も答えようとする。これは心理学用語で、
自己開示の法則、好意の互恵性、好意の返報性という原則が成り立つ。
人は基本的には、相手の鏡のような態度や対応をするものである。
楽しそうに話していれば楽しく、つまらなそうな暗い表情で沈黙していれば、
自分も同じになる。相手が自分を頼ってくれるのなら、
それに答えようとしてくれるのも人なのだ。
プレゼントが欲しい、メールや電話で連絡して欲しい、
と要求されて嫌いになる人なんていないだろう。
逆にそんなに甘えてくるのなら、この愛情は本物なんだろうな、と
再確認するに違いない。
男も女も、あまりに大人しくおしとやか過ぎるよりも、
わがまま、生意気、天真爛漫などの捉えきれないぐらいの心理的な
慌しさがあった方が、愛情は芽生えやすい。
男も女も恋愛関係は心理的に適度に依存するのが調度よい。
お互いに束縛しすぎず、放任しすぎず、適度に甘えてお互いが
頼れて尊敬できることが恋愛感情が長続きする甘え上手になる秘訣である。