「いつも君の事ばかり考えているよ」 「仕事が忙しくても、君と一緒に居る時間の方が大切なんだ」。 とこんなことを彼氏から言われて、嬉しくない女性はまずいないだろう。 「ちょっと軽いチャラい人なのかな」と思いつつも心理的には悪い気はしていないのが女心のはず。 女性は恋愛のトキメキを感じると、自分の年齢や立場などをすべて忘れて乙女チックになって 没頭してしまう性質がある。不倫をしたときも泥沼にはまりやすいのは女性の方なのである。 直接的な愛の言葉やドラマチックな展開を、深層心理でひそかに期待してしまうのである。 少女マンガやラブロマンスの映画やドラマが根強い人気を保っているのは、 こうした女性の願望を満たしてくれる部分が存在するからなのだろう。 実際、それが女心ならではの愛らしさであり、恋愛の醍醐味の一つでもある。 ただ、この乙女心は、とんでもない駄目男にひっかかる要因にもなってしまうのが困りものである。 タイミングよく甘い言葉をささやく男性は、往々にして問題が多い事も事実である。 ナンパ師や数多くの女性と浮気を繰り返す男性は、このような 女性の心理をつかむフルーティな言葉をささやくのが非常にうまい。 遊び気分で褒めて誘っているのか、そもそも人としての器が小さいかのどちらかである。 女性が生活をしていれば、一度や二度ぐらいはこのような男性と出会ったことがあると思う。 男心は恋愛に対する真剣さが強いほど、自分の社会的な立場や強さを強調してくる。 と覚えておきたい。 「僕はいま、こういう生き方をしている。その上で君の事が好きなんだ」 という風に少し遠回しにアピールしてくる。そこには、 女性が期待するような甘い関係はなく、じれったさを感じるかもしれない。 「この人は本当に私の事を愛してくれるのかしら。綺麗事ばかりでちっとも心に響かないわ」 なんて文句の一つもいいたくなるかもしれない。 しかし、男心と女心では、愛を伝えたり、感じるポイントにズレがある。 男性は自分のポジションを相手に明確にすることによって誠実さを本気度、本命だとアピールする。 それに対して女性は自分がどれだけ相手を愛しているか、興味を持っているかをしぐさや態度で示す。 本当にいい男ほど、恋愛に対しては慎重である。 すぐに「会いたい」とメールや電話をしてきたり、好きだの愛してるだの軽々しく 口にするような男は、都合のいい女として遊び目的だと考えられる。 会えるけどなかなか会ってくれないような「大人の余裕」がある男は 本当に女性の事を大切にしてくれる可能性が高い。 じれったくてなかなか会ってくれないけど、女性に対する想いは本物であるのだ。 長続きする男女のカップルはこのタイプが多い。 常にラブラブの恋人同士は、熱が冷めるとあっという間に心理的にも身体的にも距離が離れて別れてしまうが、 このような男性は、心理的な距離が常に近くにいるような感じがしてくる。 優れた男性は、まず自分なりにこだわりのある生き方を見せつけてくる。それこそが 本当の愛だと考えよう。じれったい女を焦らすような少しめんどくさがり屋な男ほどいい男なのである。