優等生や根っこの性格が生真面目な人などは、不良っぽい人や
ヤンキーが何故モテるのだろうと悩んでいるのではないだろうか。
人間の恋愛心理として、マッチング理論というものがある。
人はできるだけ自分と釣り合うような相手を交際相手や結婚のパートナーに選ぶというものである。
男も女も最終的に求めているものは、安心感である。
人が安心感を感じるのは、自分と似た部分が多い人である。
街ゆくカップルを観察すると、一緒に連れ添って歩いているのは、大抵は似た者同士で
デコボココンビやアンバランスなカップルはそんなに多くはない。
それは交際期間が長期的になればなるほどお互いに似通ってくると言われている。
他にもう一つ心理的に安心感を覚えやすい特徴がある。それが
自分よりも少し低いレベルに見えるような人である。
自分よりも格好いい人や美人な人などは、自分とレベルが違いすげて物おじしてしまうところがある。
あまりにお互いに釣り合っていないと、違和感を感じたり一緒にいて疲れるということが生まれてくる。
しかし、不真面目な人やヤンキー、不良っぽい人というのは、その点では有利である。
人間というのは、そこまでずば抜けて優秀な人なんていうのはほとんどいない。
言葉は悪いかもしれないが、多少能天気な人や楽天的な人は一緒に過ごしていると楽である。
そこまで高貴で立派なわけでもないので、親しみやすいオーラを持っている。
不真面目な人は、デキが悪いが故に人から可愛がられたり好かれたりしやすいのである。
だから、多くの人から人気になりやすいしモテる。
恋愛上手になりたい男女がいるのなら、少し不真面目になってハメを外してみると、
新たな異性との出会いがあるかもしれない。
他にも男性で普段不真面目でしぐさや態度がいい加減、表情も険しくいかつい人などが、ふとした瞬間見せる
優しさや笑顔を見せると、ギャップ効果が生まれてより優しく見えたり、頼りがいがあるように見えることがある。
女性の場合でも、外見がギャルっぽくて怖いのに笑顔で挨拶したり優しかったり、
一生懸命頑張っている姿などを見せられると、普通の外見の人がその行動をしている時よりも好感度が高まりやすい。
人は心理的にギャップに弱いようにできているのだ。
恋愛心理学の実験によると、初めから最後までべた褒めする人よりも、初めは相手を貶したり悪口を言ったりするのに、
最終的には褒めるという展開にした方が、より評価が高まり好意的になるのだという。
これは俗に言う「ツンデレ」というようなものである。本当は好きなのに、しぐさや態度は嫌いであるかのように正反対で素っ気なかったり冷たい、
照れて恥ずかしがりながらも味方になってくれるという状態である。
冷たさと温かさのギャップが男女に恋心を抱かせるきっかけとなるのだ。
普通であることも確かに魅力的かもしれないが、できるだけ、自分自身の中にある個性を積極的にアピールした方が大抵はうまくいく。
自分の心理の中にある本音の感情を隠して生活していてもフラストレーションが溜まるだけで良いことはない。
今までお利口さんだった人は少し不真面目になって自由奔放になると、視野が広がり新しい世界が見えてくることもある。