長続きするカップルにはどのような理由があるのだろうか。 それは様々な要因が重なり合って形成されるため、何か一つだけ秘訣があるというわけではなく、 日々の積み重ねや性格の相性や特徴がマッチしていることが重要である。 基本的にはお互いの心理をよく理解していて、適したコミュニケーションができているカップル や夫婦は長続きしている。問題点があるカップルは短期的な付き合いで別れてしまう。 長期的な視点で考えた場合は適度な距離感での恋愛や交際が大切になる。基本的に 自分の根っこにある性格というのはなかなか変わらない。何も気にせずとも 無意識のうちにしっくりきて落ち着く相手がベストである。 勘違いかもしれないが、運命の相手と思い込んで付き合えれば、それがもっとも理想の相手となる。 長続きする秘訣はリラックスできて、空気と同じように一緒に居ることができることだろう。
・似た者同士である
誕生日が一緒だったり趣味が同じだったり、好きなタイプや笑いのツボが同じなど
なんでもよいのだが、特徴が似た者同士であると、自然と好意が生まれやすい。
人は自分と同じ要素を持っていたり似てると感じた人を仲間だと思う本能のようなものがある。
これは心理学用語では「類似性の法則」と呼ばれている理論である。
そして、人は身内のグループや仲間に対して甘くなる性質があり、
一度仲間だと認識されれば、無意識のうちに好意的に接してしまう。
カップルの場合は趣味が同じだとデートも楽しいし、共通の話題があるので会話にも困らず
お互いに付き合っていることでナチュラルに楽しくなれる。
これは恋愛関係を持続させるのに効果的な要素である。似たものが多ければ多い程親近感や親密感が高まりやすく
相性は良いということになる。心理学でいうところの「マッチング理論」である。
マッチング理論とは自分と容姿や体型、性格や価値観、自己評価などと釣り合う相手と交際したいと考える傾向の事を言う。
どのような性格であっても相手によっては全くマッチしないことがある。
相性というのはカップルが長続きする最大の必要要素である。
・デートの頻度が多い
デートの回数が単純に多いというのは長続きする秘訣である。
人間は会えば会うほど人を好きになるという心理「単純接触の効果」という性質が備わっている。
会社の出勤や学校の登校時など、偶然何度も電車で同じ人を見かけているうちに好きになってしまうことがある。
一度好意を持つと、見かけるたんびに好意の量が雪だるま式に積もり積もってくる。
そうすると、いつしかメールアドレスや電話番号などの連絡先の書いてある手紙を渡したり、
直接声をかけてアプローチせずにはいられなくなってくる。
これは恋人やカップルでも同様である。別れるきっかけとなるのは「忙しい」「遊ぶ暇がない」
などなかなかデートをする余裕が無くなったり、どちらかが拒否したり断ると、気持ちがすれ違い始める。
ただし、彼女か彼氏どちらかが依存し、もう一方が無理をしてわがままに付き合ってあげているという
形の付き合いの場合は、一方に心理的な負担やストレスがかかてしまうことになる。
このケースでは長続きせず短い付き合いで別れてしまう事になるだろう。結婚生活でもカップルの場合でもお互いに我慢しないことは
長続きするコツとして大切な事である。
・住んでいる場所が近い
人との関係は距離によって決まると言っても過言ではない。
心理的な距離=物理的な距離である場合も多々ある。
例えば、学校の入学式では、たまたま近くにいた人に声をかけて友達になったりする。
職場では隣の席に座っている先輩と仲良くなることが多い。
さらに、人間にはパーソナルスペースという円状の見えない空間があり、
そこに踏み込んでくると緊張して意識するという性質がある。
これが異性の場合は、近寄られると恋愛対象として意識するわけである。
これと同様で恋人との関係も距離が大切である。近ければ近い程良い。
最も距離が近いのは同棲という形態である。
同棲しているような状態のカップルであれば、ほとんど結婚秒読みの状態である。
同棲まで行かなくても彼氏や彼女の家が歩いて5分程度の近所の場合は関係が持続しやすい。
カップルになる前段階の恋愛でも、自分と距離が近い場所に住所がある人の場合は、
より興味や関心を持ちやすく、友達や恋人同士になる確率が非常に高くなる。
偶然顔を合わせたり挨拶する頻度も高まりより関係が親密になりやすのである。
だから、遠距離恋愛は失敗しやすいとも言われる。人の心理は距離が離れていると恋心の気持ちも離れていってしまうのである。
好きな人や気になる人ができたら、その人の傍に引っ越してみるというのも有効な手段である。
・両想いであること
カップルや恋人同士と聞くと、つい反射的にラブラブな人達を想像してしまいがちだが、
実際にはアツアツカップルばかりというわけではない。
男性が積極的ににアピールして彼女と付き合ったり、逆に女性が彼氏を口説いて付き合うことになるケースもある。
他にも、彼氏に不満を抱いて愚痴を吐いたりしているのに
なかなか別れる決断ができない彼女、
今の関係が居心地がよく都合がいい遊び相手だと思っている彼氏など、他にもきりが無い程の
様々な関係性がある。特に女性は彼氏に常日頃から不満を持っているケースが多く、
男性側は女性に振られる人が多いというデータがある。
どちらか片方が片思いで惚れ込んでいるだけで相方が冷めているような場合は、いずれ
遠くない未来に惰性の付き合いに終止符がうたれることになる。
お互い適度な距離感で「好き」と愛情を表現し合えるよう両想いのカップルだと長続きしやすい。
それは言葉でも行動でも、しぐさや態度のサイン、プレゼントなどでも好意を伝えることは可能である。
現在恋人がいる人は、両想いになれているかどうかチェックする必要がある。
かりそめの関係の場合は意外にもあっさりと縁が切れてしまう。
・一緒に居るだけで満足する
これは性格による部分もあるが、豊かな現代人は多くを望みすぎるところがある。
彼氏はイケメンでお金持ちがいい、彼女はスタイルが良くて可愛い子か美人がいい、お嬢様がいい
などと願望を挙げればきりがない。しかし、どんなにそのような
物質的なニーズに応えるような人物がいたとしても、一緒に居た時に疲れを感じたり不満に思うことが多い。
逆にあまり取り柄もなく、収入が並以下でも、一緒に居るだけで幸せになれる人というのもいる。
実はこれが最も大切なことである。大好きな恋人が傍に居るだけで、他には何もいらないという気持ちに
彼氏も彼女もなっていれば、結婚まで到達しゴールインする可能性は極めて高い。
しかし、実際はそのような人は少なく、どこかの面白いデートスポットなどに行かないと
刺激不足でつまらない、退屈だと感じたり、プレゼントを貰えなければ愛情を感じられないような
男女の場合、大抵は長続きしない。お互いにドラマチックな展開を求めた付き合いというのは、
逆に言えば、そのドラマが無くなってしまえば付き合う意味がなくなってしまう。
しかし、その胸の高鳴りなどが無くても、「この人と一緒に居たい」と思えるような二人が
付き合うことになれば、決して別れることはない固い絆で結ばれることだろう。
はたしてそのような自分に釣り合うベストな人と出会えるかどうかは難しいところであるが。
以上のような条件や特徴が理由で長続きするカップルが多いだろう。
お互いの気持ちやニーズをつかんで、相手のために行動できれば自然と長続きする恋人同士になれるだろう。
独りよがりな発言や行動、わがままばかり言って相手を振り回してばかりいると、別れることになってしまう。
逆に我慢ばかりして、相手への不満を心に抱いていても、それは無言のしぐさやサイン、態度となって相手に伝わってしまう。
自然とずっと一緒に居たいと思える人だということ。これが最も長続きするカップルの秘訣だろう。