恋愛心理ではよく言われることだが、女性は男性よりも ノンバーバルコミュニケーション、いわゆる非言語コミュニケーションが優れていると言われている。 これは心理学用語でデコーディング能力と呼ばれるもので、 例えば、ふとした拍子に出るしぐさや態度から相手の感情を読み取る能力に長けているのである。 結婚している夫婦の場合、相手の浮気に勘付くのはいつも女性である。 自分とは違う女性の残り香を鋭い嗅覚で察知したり、いつもと違うソワソワしていたり余所余所しい態度などは すぐに見抜いてしまう。これらには女性の生存本能が関わっている。 女性は生物学的に見れば力が弱い存在である。だから、対峙する相手の感情や動きをできるだけ 早く知り、それに対処する必要がある。相手が怒っていたりしたら、できるだけなだめるようにしたり、 早く逃げられるように警戒しているのである。 普段日常生活で路上を歩いている時や、自転車で走っている時、後ろに 足音や気配がすると、スッっと振り返るのは女性が多い。 無意識のうちにどこか恐怖を感じているのだ。
女性は男性よりも視線や目線に敏感に反応する。 視線以外でも男性より皮膚、声、表情、しぐさ、態度等あらゆることを鋭く読み取る。 例えば、現在付き合っている彼氏とデート中、目の前にスタイルの良い美人や可愛い子が通りすがり 、彼氏が目で追った場合、「何見てんの」と文句を垂れるのはいつも女性である。 男性の場合は、彼女が他の男を見ていても、そこまで気にする素振りはない。というよりも 男性は基本的には鈍感で自己中心的、人に対する興味が基本的に薄いからあまり観察していないのかもしれない。 この例の他にも、すれ違い様、普通に歩いていただけでも、「あの人脚見てたよ」と囁く女性達もいるぐらいである。 つまり、好きな人や気になる人、意中の人に好意を持たれたいのなら、まずは恋の視線を注いでみるとよい。 その時の反応、しぐさや態度を見れば、相手が自分に気があるのかどうかがある程度わかるはずである。 女性は男性に比べればシャイな人は少ない。だから、見つめる時間なども恋愛心理学的な法則にのっとって判断がしやすい。 女性が男性を見ると、大抵の男性は恥ずかしがって目を逸らしてしまう。 女性は元々親和欲求という人と仲良くしたいという心理的願望が強いことから、見つめれば見つめ返してくれる人が多い。 電車内や学校、飲み会などでも、好きな人がいたら見つめるといいだろう。 「キモイ、気持ち悪い」と言いながらも案外好感を抱いてくれるはずである。 これはもちろん男女共通のテクニックである。 人間関係やコミュニケーションが苦手な人、口下手な人の多くは、相手の事をまっすぐにじっと見つめることが苦手である。 片思いで好きな相手がいるのにもじもじして見つめられず、フェードアウトして自然消滅してしまうことが多い。 視線というのは人に元気を与え、幸福感を与える効果がある。 両想いのカップルなどは長近距離の密接距離で見つめあっている。 視線は心理学的には心の報酬に近いもので、好きな人から見つめられれば嬉しいものだ。 それが異性なら尚更。モテる人や人気のある男女はケロッとした明るい笑顔で相手をまっすぐ見つめられる明るいタイプが多い。 メールや言葉、行動で相手にメッセージを送りながらも視線で訴えるようにするとより効果的である。 アイコンタクトによる「見つめたい」が不足している人は少し意識してみると思わぬ変化があるかもしれない。