モテる人や多くの人から好意を持たれやすい愛され体質、恋愛経験豊富な人は、
ついつい気軽に元カノや元カレ(昔の彼女、彼氏)の話をしてしまいがち。
しかし、これは相手のプライドや本命としての気持ちや心理を踏みにじるような行為にも
なりかねないので注意が必要である。
特に、男性は女性を一人占めにしてしたいという独占欲という願望を持っている。
動物的な本能において、恋愛のライバルがいると自分の子孫を残せる可能性が低くなることになるので、
理性的にも無意識の本能的にも、現在の彼女が元カレの話をしていると、ピキッっと微妙に血管がピクピクとしたり、
心の中で絶望や諦め、理想の崩壊のような感情が沸き起こり、愛情の熱が冷めてしまうこともある。
特に、男性は人と比べられるのが嫌いで、ふとしたきっかけで彼女が「昔の彼氏はもっと優しかった」
「過去の彼氏とのデートの方が食事がおいしかったし面白かった」などと言われると、不機嫌になるだろう。
草食系の穏やかな男性なら大目に見てくれるかもしれないが、肉食系や体育会系で、
ギラギラとしたオスとしての魅力を持った男性の場合は、急に怒り出して無言になって無視したり、
タイミングが悪ければ別れ話にも発展することになる。
男性はいつでも頂点に立ちたいと思っている成長したい、富や名声を得たいと考えている。
それは自分のためでもあるのだが、好きな女性に認めてもらうためにそうしたいと願っているのである。
男心はこのような心理的欲求を刺激すれば簡単につかむことが可能である。
要は女性側が男性をナンバーワンにしてあげればよいのだ。
「私にとってはあなたが一番好きよ」などとおだてて褒めてあげれば簡単に喜ぶ。
元カレの話をうっかり口にしてしまった時も、「昔の彼氏よりあなたの方が素敵よ」
とフォローすれば、すぐに上機嫌になって笑顔を見せてくれるだろう。
男心は単純なのである。
それに対して女性の場合は昔の彼女の話題を出すと、「もっと愛されるように努力しよう」
と思う人が多いようだ。女心は本能的に男性に従順尽くすようにプログラムされている部分がある。
これは子供を育てるための母性本能によるものだ。だから、意外とヤンキーで明るくアホっぽい男性などは
女性に人気がある。駄目な子供ほど可愛く見えてしまうのが女性本能として備わっているのである。
また、男性は教えるのが好きで、女性は教わるのが好きという心理的な性質もある。
教師の人数で言っても、語学教師はお喋り好きである女性が多いものの、
それ以外に関してはほとんど男性の教師が圧倒している。
過去の彼女との経験を教えてもらうと、案外嬉しいと感じるのが女性なのだ。
また、女性は周囲の友人と自分を比べられるのが大好きである。その上で優位に立ちたいと考えている。
だから、独身グループの友達の中で、一人だけ結婚すると、抜け駆けだのと言い出して嫉妬をする。
これはうらやましいという感情の表れなのだ。
だから、元カノの話をすると、それを羨ましいと思い、自分も
その彼女と同等、それ以上に愛されないと気が済まなくなってくる。
男性はオンリーワンの魅力で満足するが、女性は女性の中でのナンバーワンにならないと
なかなか気が済まないのである。
女性は他人の意見やしぐさや態度、行動などを受信する能力に優れている。
だから、ふとした言動でも自分の境遇や感情と照らし合わせて、精神が揺り動かされる。
それに対して男性は、自分の意志や考えを持っているのでなかなか人の話を聞き入れない。
言い方を変えれば根本的な性格やタイプとして、男性は頑固であり、女性は協調性があるのである。
良好な交際関係を長続きさせる上で、男女の嫉妬の仕方の違いなどを頭に入れておくと
のちのち役に立つこともあるだろう。
ただ、「昔の恋人」をべた褒めするのは、誰しも嫌がる事なのは間違いないと感じる。