コンビニやファミリーレストランなどの仕事場では、当然ながら正社員とアルバイトがコミュニケーションをする機会が多い。
すると、世代間のギャップや立場上の違いからある程度衝突して険悪なムードが漂うことが多い。
アルバイトと正社員、どちらの心理も理解して、相手の気持ちを考えてあげれば、
無用な関係悪化を防ぐことができる。
基本的なスタンスとして、アルバイトの学生や若者は、できるだけだらけて楽してお金を稼ぎたいと考えている。
男と女が混在する職場では恋愛や出会いの期待もするだろう。やる気があって、常に元気な態度で仕事をする人というのは
稀である。それに対して正社員側の心理としては、自分の受け持つ地域やお店の売り上げを伸ばすために、
アルバイトをきちんと教育し、来店したお客さんに不快な思いをさせず、むしろ喜ばれるように努力しようとしている。
この二つの気持ちの食い違いが険悪な雰囲気を作る。正社員が厳しくアルバイトをしつけすぎると、
その職場に長く居続けようとする労働者、働き手は減り、年がら年中求人広告を出しているというような状態になる。
このように店長やリーダー職場環境が悪い店は求人広告に何度も掲載されるので、よく観察していると
必ず見つけだすことができる。
自分だけが利益を得るのではなく、お互いがメリットを生み出すような生産的な関係を目指すと、
労働環境が良好になり、社員とアルバイトの関係も良くなる。そうすれば、飲み会や出会いや恋愛など楽しみの場も増えてくる
正のスパイラル、正の循環となる仕事先になるだろう。
アルバイトはお金とラクに稼ぐことを欲求している。それに対して 正社員はお客様をリピーターとして何度も来店してもらうことに力を入れている。 接客態度一つで、「この店には行きたくないな」と思ってしまうのが人間の心理であり、 人から人気が出たり好かれる、モテるような人が一人その店にいるだけで 、「お店に行きたい」と感じるのが人間心理である。だから、美人で可愛い看板娘や、 元気で愛想のいい男女がいる店は、活気が溢れて人が寄ってくる。アルバイトのやる気を出させるのが 正社員の仕事だが、実際はただ叱責したり貶すだけで、やる気を逆に失わせているパターンが多い。 正社員は、やる気がある人には賃金を挙げたりボーナスを支給する。または、 「よく頑張っているね」と労いの言葉をかけるとよい。人は、人から信頼や期待をされるとその信頼や期待に応えたいという 心理が働き、その通りに動くようになる。心理学用語ではピグマリオン効果 に似たようなものだろう。感謝の言葉は一種の「報酬」であり、それはよりよく仕事を頑張ろうとする気持ちを 奮い立たせるのに大いに役立つ。たった一言だけで、職場の環境はガラリと変わるだろう。 アルバイトの側は、正社員を満足させるためには、ひたすらに仕事に打ち込むだけである。 仕事ができることがアルバイトの評価としては最高のものだから仕方のないことだ。