片思いを延々続けて勇気を振り絞って、自分の気持ちを告白したのに振られてしまったり、 あるいは恋人同士であったのに、急に「新しく好きな人ができた」などと言われて別れてしまったり、 失恋は心理的に大きな負担となり傷つく。 失恋後多くの人は寂しいと感じたり、気分が落ち込んだりする。 振られた側だけでなく、振った方もどこか心にポッカリと穴が開いたような気分になって、 悲しい音楽や映画しか聞きたくなくなったりすることもある。 ただ、このダメージには個人差や付き合いの本気度にもよる部分があるので一概にまとめることはでない。 片思いで猛烈に好きで、デートに誘ってみた時に「興味ないわ」と振られる場合、 かつては両想いで、カップルとして一緒にデートしたり遊園地や食事にも行っていたのに、急に メールや電話など、連絡がつながらなくなった場合、お互いになんとなく付き合っているから という理由で惰性の付き合いを継続させていた場合など様々である。 自分だどのポジションで失恋したかによって心理的なダメージやストレスのかかり方は変化してくる。 心理的なダメージが大きければ大きい程、気分が落ち込み何もできなくなったり、 逆に投げやりな気持ちで新しい異性にガツガツアタックし始めたり、やけ食いや友達との旅行、ショッピング等で ストレス発散をはかる事もある。 失恋後は男心と女心の脳で考えている事の違いが如実に表れる部分でもある。
・失恋後の男の心理
恋愛のアンケート調査の結果では、別れを切り出されたりデートの誘いを断られたり振られるのは
女性よりも男性の方が割合多いことがわかっている。別れの主導権は女性側が握っている。そのせいもあってか、
男性は失恋後も好きだった女性や元カノへの未練が残っていて立ち直れず執着する傾向が強い。
これは生物学的な理由も絡んでくる問題である。
男性はできるだけ多くの女性と恋愛関係があった方が子孫繁栄の可能性が高まる。
だから、失恋した後もその女性の事をなかなか忘れることができない。
もし新たに彼女ができて付き合っているとしても
頭の片隅には元カノの事が残っていたりする。その方が自分の遺伝子を後世に残せる可能性が高いからである。
心理的な気分の落ち込み具合を見ると、女性よりも男性の方が絶望感が漂っているという。
結婚している夫婦が高齢になってから離婚すると、男性側は平均寿命が縮まるのに対して
女性側は平均寿命が延びるというデータもある。
つまり、男性は失恋後に落ち込みやすく、なかなか元カノ(元彼女)や前妻、片思いで好きだった人への未練を
断ち切る事ができず執着してしまいがちである。ストーカー化するのは男性が多いという理由も頷ける話ではないだろうか。
彼氏の事が嫌いでもう二度と会いたくないと思うのなら、きっぱりと別れなければ、
相手の心の中にはずっと「よりを戻すチャンスがあるかも」と思わせてしまうのである。
また、男性は過去の恋バナ(恋愛話)をしたがらない傾向にある。
男性にとって過去の恋は自分が未熟で魅力がないという証明になってしまうので、
プライドが高い男性はあまり話をしたがらない。さらに、女性に
そのような話をすると嫌われてしまうのではないかと感じ、
特に本命の異性に対しては恋愛関係の会話はなかなかしたがらないのである。
男性にとって失恋は苦い思い出なのだ。
・失恋後の女の心理
女性は男性よりも失恋による心理的なダメージは少ない。
確かに寂しいと感じたりするのだが、案外早くに忘れて新しい恋人をすぐに見つけていたりする。
環境適応能力で言えば、男性よりも女性の方がはるかに切り替えが早い。
また、男性の恋愛は名前を付けて保存、女性の恋愛は上書き保存と言われている。
女性は新しく好きな人や彼氏を見つけると、昔の元カレ(元彼氏)の事などほとんど忘れてしまうのである。
女性は生物学的に一人の男性の子供しか身籠ることができない。
そのため、基本的には一人の男性に深い愛情を注ぐように脳がプログラムされている。
だから一度別れてしまった彼氏などというのは、ほとんど気にならなくなるのである。
恋バナなどを聞いているとよくわかるだろう。男性は昔の女性の話をすることをあまり好まないが、
女性は元カレの話をしている時、笑顔で目を輝かせて非常に生き生きとしている。
「女性の人生は恋愛遍歴が全てである」という言葉もあるように、
女性にとって過去の恋愛は輝かしい歴史である。ここら辺に男心と女心の認識の違いがある。
だから、現在彼氏や結婚相手がいたとしても、平気で元カレと比べたりするようなことを
口走ったりする。夫や彼氏やそれを聞いてちょっぴり残念がっているが仕方ないと感じているのが実情である。