学生時代のカップルなら、まだアルバイトの段階なので、比較的自由な時間が多く
「忙しい」という理由でデートの誘いを断られたり延期されることは稀かもしれない。
しかし、社会人やいい年齢になってくると、
「仕事が忙しい」という男の定番のセリフが出てくるようになり
デートの中止や延期が起こる。
これは夫婦喧嘩の引き金やきっかけにもなる言葉で、
男心と女心のすれ違い具合がよくわかる例である。
男性心理の真意としては、この言葉は嘘や偽り、遊びたくない事の言い訳をしている
わけではなく、実際に仕事が重要局面だったり、会社が盛況で
忙しくなったりしていたりする本音である。だから、正直に現状を報告すると、
「今は忙しいから後でな」という文句が当然のようにメールや口から出てきてしまう。
しかし、これは女性には理解できないことで、
メールもくれないし、相手にしてくれない。「私は愛されていないの?」
と不安で心配になってくる。男脳は一つの事を始めると、
その事に集中するような癖があり、一度仕事に打ち込むと、
女性が話をしても話が耳から耳へ通り抜けてしまい、上の空の状態になる。
子供が漫画を読んでいる時に声をかけても空返事をするだけで、
話の中身はまったく聞こえていないのと同様である。逆に女脳は
マルチな能力を持っていて、一つの事をしながらもう一方の事をすることができる。
例えば、電話が鳴ると、女性はテレビをつけっぱなしでそのまま電話に出るが、
男性は、テレビの音量を下げるか、テレビを消して電話に出る人が多いという。
男性は電話に集中しなければならないからもう一方の情報を消去するのである。
男心は一つのことに熱中しやすく、女心は色々なものに目移りし、その全てに気を配ることができる。
反面欠点として、様々な物が目に入るため、心変わりもしやすいという性質がある。
男の浮気はすぐにバレるが、女の浮気はなかなか尻尾を出さないのも、
このような心理や特徴が関係している。男性が浮気や不倫をして
他の人と遊ぶと、妻との関係はおざなりにり素っ気無い態度になるが、
女性が浮気や不倫をすると、夫婦の仲は以前よりも円満に親密になり、
仲良くなるという話もあるから驚きである。
彼氏や夫の「忙しい」に対して、彼女や妻は、 待ってあげることが望ましい態度である。そこでもし 、相手を疑っているか、追及するような言葉をかけると、 一気に関係が悪化することになる。例えば「他に女でも作って遊んでるんじゃないの?」 「あたしだって忙しいわよ」等である。 男性は女性から認められるために努力をし、狩りをしたり仕事をする。 しかし、その頑張りを認めてくれないのなら、そのような女性とは 一緒にいるメリットがまったくなくなる。 男性はプライドが高く、自分を褒めてくれたり、信じてくれて 応援してくる女性と一緒にいたいと常日頃から思っている。 それなのに、自分の存在価値を否定しかされないのなら、さすがに男性も怒ってしまうだろう。 「お前のために仕事をしてるんだよ」と。これが男心と女心のすれ違いである。 女性は男性から、メールやちょっとした感謝の言葉など、 ほんの些細なことでもいいから愛情表現をして貰いたいと思っている。 それに対して、男性の頭の中は仕事に一極集中しているため、まったく相手にしていられない 心理状態である。このような場合は、男性は女性に対してほんの小さな 愛情でもいいから、女心に芽生え始めている疑心暗鬼を取り除いてあげるような言葉を かけたり、メールを送ってあげる。逆に女性は男心にある 夢中でひたむきな態度を認めてあげること。 「仕事がんばってね」「応援してるよ」「体に気をつけてね」と、 どんと構えて休みになるまで待ってあげる余裕が 必要になる。お互いラブラブで常に一緒というのも良いが、 恋愛は結局他人同士の付き合いである。お互い過干渉気味に相手に 踏み込みすぎると、どちらかが気持ち悪くなってしまうことがある。 恋人でもあり、他人でもあるのだから、ある程度は自由にさせてあげる余裕が大切である。 このような心理は束縛とも言うのかもしれない。あまり束縛されると、人は逃げたくなるものだ。 その心理は特に男性に強い。いくら両思いのカップルや結婚した夫婦でも、 全てが自分の思う通りに動くわけではないのだから、時には我慢することも必要になってくるだろう。