少女漫画の影響か、ウェディング会社の戦略なのか、 昔話やお姫様などのイメージがあるためか、結婚は女性にっとは 華やかで素晴らしいものだということを心理に思い描いている。 それは、半分正解だが半分は間違いであると言えるのではなかろうか。 結婚の理想は、好きな人と何時間も一緒に、永遠に同じになって幸せになること。 しかし現実は、そんなにベタベタとくっつくのも、いずれマンネリ気味で飽きてきて、 夫や妻には無関心になってしまう夫婦が沢山存在する。 結婚すれば、なんでも楽しく満足した生活が送れるかというと実際はそうではない。 浮気や不倫に対する疑心暗鬼や仕事に出かける旦那と、家で子育てをする奥さんとの 心のすれ違いによりケンカなども頻繁に起こるようになる。さらに、経済面では、 自分で稼いだお金を好き勝手使うことができず、行動や欲求を制限されることになる。 よく言われることだが、結婚をすると、様々なことを我慢しなければならなくなる。 結婚した大人としての色々な責任がのしかかるようになるのだ。 既婚者の話を聞くと、いくら恋愛結婚でお互い理想的な相手との婚約であったとしても「結婚は人生の墓場」 などとハッキリ言ってしまう人もいるぐらいである。 これらが男女の結婚観の違いとなって表れる。
実は男心と女心共に凄く結婚したいというものではない場合がある。
お互いにメリットやデメリットが存在する。
まず生物学的な本能面から言えば、男性は沢山の女性とお付き合いして、種をできる限り
ばら撒きたいという心理や願望がある。これは子孫繁栄の確率を上げる策略なので
仕方ないことだが、これが男が恋愛や付き合っている状態で結婚を意識したくない理由の一つである。
日本は一夫一婦制で、一度結婚したら他の女性とはお付き合いできなくなる。
自由恋愛ができないことへの恐怖があるのだ。そしてもう一つ男が結婚したくない理由がある。
それは金銭面の自信である。「俺が結婚したら、生計を立てていけるのだろうか」
「僕の稼ぎでは子供まで養っていけないのでは」「資金不足なのでは」などと疑心暗鬼になる。
女性は男性に保護され、安全や食料を約束される存在だから結婚したいと思うが、
男性からしたら女性や子供のぶんまで稼がなければならないことになり、これは
心理的には壮絶な負担となるケースが多い。この経済的なプレッシャーが理由で結婚を決断できない男が多い。
本当に愛し合っているカップル同士なら、年収200万円以下でも生活できるものだ。
フィギュアスケートでオリンピックに行った高橋大介選手の両親も
年収は200万程度だったようである。贅沢をしたい人には難しいかもしれないが、
本音や本心での愛が深ければ、可能だろう。
また、収入が多い男性は、結婚率が高いという統計データやアンケートがある。女性が高収入を選ぶのもあるが、
経済的に余裕があるため、結婚への決断が早くできるという心理も影響しているだろう。
逆に女性は、結婚するとメリットが多い。まず第一に子供が
生まれて自分の子孫を後世に残せる可能性が非常に高まる。
また、男性からの保護や援助を受けることができ、快適に安全に暮らせる。
他にも女性同士のランク付けでも、独身よりも既婚者の方が身分が高いような部分がある。
ノロケ話や自慢話を出きるほどの地位へと上り詰めたということになるだろう。
つまり、結婚は女性にとってはメリットばかりである。
もし夫を嫌いになり、別れたければ、離婚すれば慰謝料や、子供の親権を貰えば、
養育費を請求できることもある。
女性にとっては丸得であり、損は一切ないのが結婚なのだ。
男性側のメリットといえば、好きな相手と契約して独占できるということぐらいだろう。
しかし、それが男の人生の全てなのかもしれない。
このように考えると、プロポーズは女性から男性へするべきの
ような気がするが、やはり女性は受け身で男性に
特別な人として選ばれたいという恋愛心理や性質を持っているのだろう。