男心と女心を考える時には、男脳と女脳の違いにも焦点を合わせなければ理解できない。
能力には個人差があり、一概にいえるものではないが、男女には割合として
脳の比重に差がある。男は車の運転や物を作ったり、創造したりするのが好きである。
これは右脳の働きにが活発なために、得意分野が物作りや芸術へと偏りやすい。
また、女性はおしゃべりをするのが得意であり、しぐさや態度、些細なサインから相手の隠れたメッセージや
心理を読み取るデコーディング能力に優れている。
相手との言語コミュニケーションは左脳による働きである。
女性は、男性に比べ語学教師や通訳になる人が多いという特徴からも
女性が言語能力に優れていることがよくわかる。
しかし、多くの人は片方の脳、能力に偏りがちである。
女性は言語能力が高いが故に、空間把握能力が低く、車の運転や
地図を見るのが苦手である。また、大抵の男性は話し下手で聞き上手な人も少ない。
このような普段使っている脳の違いからコミュニケーションや心理、男心と女心の違いが生まれる。
会話の目的は、男性では情報伝達を、
性では感情の共有と雑談そのものを目的としていると
心理学で言われている。
男のコミュニケーションは理性的、理論的に行われる。物事を整理整頓し、
一つの題目毎適したタンスに、それに関連するものをしまっている。
その物事に関連する会話内容が出てくれば、その事に関連する話をすることができる。
会話が理路整然としていて、質問に対して端的に一言ボソッと答えを返して
会話が終わってしまうことがしばしばある。
それに対して女のコミュニケーションは情緒的、感情的に行われる。
男性と違い、物事の記憶の仕方が少し違っている。
女性は感情ごとに様々な思い出を記憶している。
嬉しかったことは「嬉しい」という感情の引き出し、悲しかったことは「悲しかった」という
感情の引き出しに閉まってある。女性が一度話し出すと止まることなく延々と話を続けられる
理由もここにある。よくカップルや夫婦の口論などで、女性が怒り出すと、
やたらと昔の話題を引っ張り出して不満を吐きつづけるという。
これは女性が感情ごとに物事を記憶しているよい証拠である。
男性の場合、もし怒ったとしても過去の話はなかなか思い出せない。
女性の場合は、不満が爆発すると、その不満の引き出しに入っている
心理や感情が一度に全て出てくる。そしてそれを口に出さずにはいられなくなってしまうのだ。
感情のダムが決壊し洪水がおきていると表現できる。
話を元に戻して、好かれる会話ネタやモテる方法のコツとしては、
男に対しては、理論的に物事を細かくストレートに話すこと。
女に対しては、できるだけ相手の「嬉しい」「楽しい」という感情を
持たせてあげるように努力することである。
男は基本的に会話をしなくても、それほどストレスを感じない性質がある。
一人に慣れている人が多いし、肉食動物は、元々孤独である。
むしろ沈黙していても一緒にいてくれるような大人しくて癒されるような女性を求めている可能性もある。
もし話したいのであれば、できるだけ相手を褒めるようにするとよい。
男は会話の中身よりも、相手が自分を認めてくれているかの方を気にする。
もし本当に好きな男だったら、お世辞でもいいので褒めてプライドをくすぐるのが
男を手なずけるコツである。
それに対して女性は、あまり外見など容姿を褒めてもさして喜ばないところがある。
それよりも、女性の心理の中に溜まっている、感情を解放させてあげると好かれやすい。
つまり女性に対しては聞き上手であるのが最もモテる。女性は普段から
感情を抑制し、我慢しているところがある。どんな話でもできるような
安心感のある男に心を開く傾向が強い。相談事をしているうちに好きになってしまうという、
恋愛話もよく耳にするものである。女はおしゃべりが大好きで、人の話を聞いているよりも
自分が話していたい動物である。思うように元気に好き勝手しゃべらせてあげることが、
女性に対する最高のプレゼントであり、好かれる方法なのだ。
男は女に好かれようとすると、自己アピールや自慢話を繰り返すが、
これは逆効果で迷惑である。女は自分を知って欲しい、見て欲しいと常に思っている。
だから、じっくり腰を据えて、女の話をゆっくりと聞いてあげるのが男の役割なのだ。
男心も女心も共通しているのは、相手に話をさせる聞き上手はモテやすいということだ。
特に相手のハマっている趣味やビジネスの話を聞いてあげると非常に話しやすい。
これは誰しもに当てはまる話したい話題だからである。
相手のハマっていることを聞いたら聞きっぱなしではなく、
それに関連して話を掘り下げる工夫や質問を振ってあげれば、大抵はデートなどで盛り上がることができるだろう。