男心と女心では、未練の残り方に若干の違いがある。
というよりも大きな違いかもしれない。
男性は、元カノ(元彼女)や前カノの事を別れた後もずっと好きでいる傾向が強い。
これは、男性の生物的な本能にも基づいている心理である。
男の恋愛は「名前を付けてファイルに保存」と呼ばれることがある。
つまり、昔の恋人と別れた後に新しい彼女ができると、その好きな彼女を
名前を付けて保存する。パソコンに詳しくない方にはわかりにくいかもしれないが、
名前を付けて保存をすると、過去のデータは削除されず、新しい情報が保存される。すなわち、
過去に付き合っていた元カノのことは常に心の片隅や頭の中に残っているのである。
オスは多くのメスに愛想を振りまいておけば子孫繁栄の確率が高まる。
だから、昔の彼女のことをいつまでも覚えていて、「会いたい」と急に電話やメールを
してくるのも男性に多い。チャンスがあれば、元鞘に戻りたいと思うのが男心にある本能なのだ。
それに対して女の恋愛は「上書き保存」と呼ばれている。
これは別れた後に元カレ(元彼氏)や前カレの事を綺麗さっぱり忘れてしまうことを意味する。
新しい彼氏や好きな人ができると、元カレのデータの上に上書きで保存してしまう。
また、女性は生理があることも関係している。
一ヶ月に一度は、体内のものを排出して掃除する期間がある。
つまり、女性は一月に一度は心理や感情が新しく生まれ変わると言っても過言ではない。
これは男性には無いものである。
それらの要素のため、女心には未練が残りにくいようにできている。
大体、別れた後にしつこいだとか嫌がらせをしたり、ストーカー化し、
よりを戻すのを夢見るのは男の方である。
対して女性はメールアドレス変更や着信拒否などで対応するのである。
どちらかと言えば男の側が女に振られることが多く、元カノへの未練は大きいのである。
しかし、元カレに新しい彼女ができると嫉妬しやすいのは女性の側である。
女性は得をする話が大好きである。今まで自分の付き合っていた人が
結婚したりして幸せになっている姿を見ると、どこか損をしたと心理的に感じる。
嫉妬という漢字の元にもなっている女という字、昔から女性は人からの評価を気にして
嫉妬しやすい心理や性格、女心を持っていたようである。
元カレや元カノの事を忘れられず未練タラタラの人は結構いる。
しかし、恋愛は片思いだけではなかなか成立するのは難しく、
相手がどう思っているか、両思いであるか、脈ありであるかが一番問題である。
相手が友達としての付き合いでさえも
一切拒否して、会いたくないと拒否して、頑なに拒んでいるのなら
諦めるしかないだろう。
特に着信拒否やメールアドレスを変更したのに連絡をくれない場合は
未練は一切なく完全に二人の思い出も関係も捨て去りたいと思っている心理の証拠である。
しかし、メールでの連絡では和やかに話してくれたり、実際に会っても
親密度が高く、親友のような友達関係であれば、復縁やよりを戻してやり直せる可能性は
非常に高い。また、当時の出会いや付き合い方にも復縁の可能性が高いか低いか判断できる
材料がある。人は、スリルや罪悪感など刺激的なものに魅力を感じる傾向がある。
付き合っている時に、スリルや障害のある関係であったか(ロミオとジュリエット効果)。あるいは
ごく普通のカップルとしてほのぼのと過ごしていたかの違いである。
付き合っていた当初、お互いが酔っていたかのようにラブラブだった場合、
それは一時的な恋愛心理や感情の盛り上がりで、別れてみると
大して魅力的ではなかったと感じやすい。それに対して空気のように付き合っていた
恋人同士は、別れてみると、お互いなんとなく一緒にいただけで、かけがいのない
存在だったんだと愛情を再確認しやすい。
復縁できるかどうかが簡単にわかる方法は、会うことができるかどうかである。
友達としてでも、メールや電話でデートに誘えば誘いに乗ってくれるのであれば、
それは脈ありの態度であり、まだまだ復縁のチャンスはある。
しかしメールで連絡しても、うんともすんとも言わない。あるいは会ってくれない場合は、
諦めるか、冷却期間が必要になる。長期間冷却期間をおくことで、
また、いつかメールで連絡した時に新鮮味が出てきて、新しい人との出会いとして
会いたいと思う感情が沸き起こる可能性もある。また、人は一区切りついた時や
何かが成功した時、機嫌の良い時などは、デートの誘いに応じやすいという心理がある。
その瞬間をたまたま捉えることができれば、よりを戻せる可能性もある。
ようはメールや電話で誘えば会ってくれるか、あるいは
職場や学校が同じなどで顔を合わせる機械があるかどうかである。
たとえ別れたとしてもまた、元に戻りたいと夢見れば、実現できる可能性もある。
特に女性から男性への復縁は、男心と女心の性質から言っても、達成できる可能性が高いのである。