身の回りのモテる人や好かれる人を観察しているといくつかの共通点が見出せる。 その中の一つに自分に自信を持ち、大人の余裕があり、リラックスしたしぐさや態度を持っている。 仲間が3人ほどいれば、相手の視線を意識しないので、緊張せず自然に話ができる。 しかし、恋愛で好きな異性と二人きりになった途端、相手の視線を感じて、恥ずかしくなる。 相手に見つめられると思うと、心理学的には「公的自己意識」が一気に高まるのだ。 公的自己意識が高まれば高まるほど、 自己評価は低下する傾向がある。このため焦ってしまい、会話で何を話せばいいのか わからなくなってあたふたしてしまう。 男心も女心も、自分の評価を勝手に「自分はこのぐらいだ」と思い描いていますが、 その評価は「等身大」の自分よりも若干上である。 公的自己意識が高まった時、このギャップが問題になる。
小さい鏡の前で、一部分、例えば顔などを見るぶんには何とも無いが、大きな鏡で 全身を見ると、「こんな体型ではない」と落ち込み、 録音した自分の音声を聞くと「自分の声が気持ち悪い」と否定したくなる。 相手に真正面から見られると、このギャップに意識が集中する。 「自分は大丈夫だろうか」と心理的に居心地が悪くなり、思ったことが言えなくなってしまう。 そして、格好をつけようと緊張するほど、ギクシャクして本来の素の自分を 出せなく格好悪くなってしまう。対人心理学でわかったことは、「一番好かれる人は リラックスしている人」ということである。こちらが 自然体でリラックスしていれば、相手は好意を持ってくれる。 緊張することは相手から見れば、自分に対して警戒してガードしているように映る。 関係を親密にしたいのなら、自然体でリラックスすることを心がけることが大切である。 自己評価が高く自信があってモテる人はこの境地に至っていることが多い。 しかし、好きな相手であればあるほど、リラックスするのが難しいのが男心や女心だろう。 その解決策としては、天気や出身地の話など、誰でもするような一般的な 当り障りの無い会話ネタから入ることである。「そんな話ではつまらなくないか」 などと思って難しい話題を探すと、必ず失敗する。人は会話の内容よりも 、話す時の目の輝きや表情、しぐさや態度の方をイメージとして心理に焼き付ける性質がある。 話の中身なんてほとんどの人は覚えていないのだ。どんな退屈な話でも、 生き生きとして楽しそうに話していれば、相手も楽しくなってしまうのが人間の恋愛関係なのだ。 それから緊張しないためには、お互いの座る位置を真正面にしないことである。 真正面にすると目が頻繁に合って緊張しやすい。また、真正面は心理的な体質を表す 立ち位置なため、二人の距離が接近しにくい可能性もある。 斜めや横に座った方がお互いに目を合わせる必要がないので、リラックスできるだろう。 デートプランを考える時はここら辺のことも頭に入れておきたい。