高身長、高学歴、高収入のいわゆる3高が結婚の条件だの、 昨今の男たちは女性たちが突きつける厳しい条件にネをあげているが、 そのような好条件が無くともモテる男は女心の押しの弱さにつけこんで、 彼女を獲得している。実際にあった話。ある男が、会社一恋愛でモテる美人社員を好きになった。 男のほうは、どこにでもいるようなタイプで、普通の感覚からすれば、 とてもその美女とは釣り合いがとれない。女性はその男性が嫌いではないと言う程度の 好意しか持っていない。しかし、その男は臆することなく、毎晩、決まった時間に その女性の家に電話をした。彼女は最初は迷惑そうな態度だったが、 次第に短いながらも普通の会話をするようになった。 ところが、しばらくして、男からプッツリと電話がこなくなった。 彼女は、なんとなく心理的に寂しくなった。そして、ある夜、彼女は初めて 自分からその男のところに電話をした。その後始めて二人きりでデートをする約束したのだ。 二人の結婚話は、女性の方が意欲的になったおかげでトントン拍子に進み、半年後には 見事にゴールインした。女心は男心の押しの一手に弱いのだ。 この例では電話だが、これがメールでも同じ事である。 メールの場合も何度も頻繁にメールが来ていたのに 突然メールが途切れたら、女心は寂しくなる。それと同様の心理状態である。
上記の例は
心理学で言う「単純接触の効果」
の勝利である。つまり、人は例えどんなに些細で短時間な単純接触、
つまり、朝毎日挨拶したり声をかけるとか、電話やメールを定期的に送るということを
繰り返すと、次第にその相手に対して好意を抱くようになるのである。
話した内容はほとんど問題ではない。もっとも正確に言うと、単純接触が効果的なのは
、相手がこちらに対して少しでも好意を抱いている場合に限られるのだが、いずれにせよ
嫌われていない限りは男の強引に迫る押しのアプローチが通用するということである。
これは、何度も短い接触を繰り返すうちに感情が極端化するからだとも言われている。
つまり、始めは「ちょっと好き」だったのが、「大好き」へと変化してくるというわけである。
だから恋愛でモテる男は少し強引である。女心もその引っ張ってくれるようなところに魅力を感じる
のである。
テレビのコマーシャルもこの単純接触の心理を利用している。
コマーシャルの放映時間は一本30秒ほどと短く、
内容も特別説得的でもないが、それを
何度も見せられるうちに、次第にその商品に交換を持つようになる場合がある。
そして、その感情がスーパーでの買い物をする時に、決定的な役割を果たす。
ただし、例えばそのコマーシャルに嫌いなタレントが出演しているような場合には
逆効果になる。
「ちょっと嫌い」という心理感情が、毎日同じ宣伝を見せられるうちに、
「大嫌い」になる恐れが充分にあるからだ。
人間の恋愛でも同様である。もし初期段階や第一印象で「少し嫌い」と思われているにも
関わらず、単純接触を繰り返していると、最後には「虫唾が走るほど嫌い」と言われるように
なるかもしれないから、その辺は注意して覚悟しよう。