男心は女性の品評をするのが結構好きだ。
古来さまざまなことが言われてきた。
「小股の切れ上がった女」「柳腰の女」「髪はカラスの濡れ羽色」など
この手の話題になると男たちはうるさい。しかし、なんといっても
男心が色っぽいと感じるのは、女性の目を見た時だという。
目というのは、その人の気持ちが正直に表れる。わけても、ちょっと潤んだような
ような目をしている女性の場合、男たちは、まるで女心が自分に気があるのではと早とちりして
勘違いしてしまうのである。特に誤解を招きやすいのが近視の女性だ。
どこか焦点の定まらない目でこちらを見られると、男たちは自分に気があるのでは
と思いやすい。だから、近視の女性は色っぽいと言われて好意を持たれモテやすい。
これには、はっきりした恋愛心理的な理由がある。
人は好きなものを見つめるときは、目をキラキラ輝かせるという言い方をする。
これを証明したのが、ヘスという学者。
彼は、人間が好きなものを見つめるときに瞳孔が大きくなることを心理実験で
突き止めたのである。その昔
ヨーロッパの女性はデートの前に「ベルドナ」という薬を使ったという。この薬は
、瞳孔を一時的に大きくする働きがある。
つまり彼女たちはその薬を使うことで、自分が相手に惚れているように見えることを
本能的にか理性的にかわからないが知っていたのだ。
では、近視の女性はどうかというと、瞳孔が大きいというわけではないが、
虹彩が開いていることがわかっている。虹彩が開いた状態は、ちょっと目には
瞳孔が開いた状態と同じように見える。
かくして、近視の女性は、別に好きでもないものを見ている時でも、
傍目から見れば、あたかもそれが好きなように見えてしまうというわけだ。
これが近視の女性が男から惚れられていると誤解されやすい理由である。
しかし、その誤解こそが恋愛においては有利に働く材料になる。
勘違いでも何でも、人に好意を伝える視線のメッセージを送っているということは、
しぐさや態度で好きだと言っているようなもの。人は自分を好きになってくれる人を
好きになる好意の返報性の心理性質があるため、自然と人気が出るモテやすい
愛され体質と呼べるのではないだろうか。
近視の女性は常に好きそうな目をしているため、本音や本心の女心を知りたければコンタクトかメガネをかけてもらい
、改めて彼女が男に送る視線を確認してみるとよいだろう。
このように人の目には恋愛感情や信頼関係、友達をも作ってしまうような効果がある。
普段の顔の表情や目つきは人間社会のコミュニケーションにおいて非常に重要なものなのだ。