心理学の実験からも生物学的な視点から見ても、女性は非常に 防御本能が強い性質を持っている。初対面であまり親しくない間柄や 一目惚れで好きになったからといって、いきなり図々しく自分の心の中に 入り込もうとする男に対しては警戒してガードをする。しかし その割には、好きなのになんのアプローチもしないで、 無愛想な表情を浮かべているだけの男も嫌われる。 女性の警戒心や心理の中にある壁を壊すためには、 真正面からぶつかっていっても打ち破るのは難しい。 遺跡発掘のようにコンコンと少しずつ削り取らなければ女心は なかなか警戒心を緩めて、安心感を芽生えさせることはできない。 女性を口説くのには、時間と根気がいるのである。 下心が見え見えのアプローチよりも、そのようなよこしまな気持ちを感じさせない何気ないしぐさや態度、 コミュニケーションにこそ恋愛感情を感じるのが女心なのである。
それではどのような行為や行動に女心が開かれるのかというと、 それはごく自然の何気ないしぐさや態度であり、それができる男に 好意を感じ、心の扉を開いて笑顔を振り撒いてくれるようになるのだ。 例えば、会った時にさり気なく爽やかに挨拶をしてくれる、しかし デートに誘ったりの性的なアピールはしない。このように 男女の恋愛関係が無い、健全な関わりあいやコミュニケーションの中に 女性の警戒心を解くカギが隠されている。急激に女性を口説くわけでもなく。 かといって冷たく素っ気無い態度で無視するわけでもない。 この適度な距離感が安心感や居心地のよさ、親密度を高めるのだ。 他には、何気なく重い荷物やバッグを持ってあげたり、ドアを開けて女性が通るのを 待ってあげたり、安いお菓子などをプレゼントしてもらったり、 そのような軽くて小さなしぐさや態度の積み重ねで、「この人はいい人だなぁ」と、 ようやく女性の心理は警戒心が 緩み、身体的にも精神的にも相手を信頼する気持ちが芽生えてくる。 これが男心の場合は、「私達は友達ね」「私と付き合ってね」と言えば一発で 信頼関係ができる。ここが女心と男心の違いである。 男は少しでも一緒に居る時間があれば、すぐに信頼関係や恋愛感情が形成されるが、 女性は長い時間愛情を注ぎつづけないと、疑心暗鬼や不安から、なかなか 愛されているという実感を得ることができず心配になる。 女性にモテたいのであれば、いきなり「お茶しない?」「デートしない」と 誘うのでもなく、かといって沈黙して黙ったままでもない、 異性として意識したり特別扱いしないことによって、 かえって恋愛感情や安心感が生まれることが多い。 だから恋愛相談や悩み事、愚痴を吐いていたそんなに好きでもない男友達と、 彼氏彼女の恋人関係になる人が多い。モテる男は沢山の女友達と 健全な友達として付き合っている。その事によって、 沢山の異性のパートナーを獲得しモテる事に繋がっている。 女心は男心と違って急に両思いの好き同士にはなかなかならないのだ。