恋愛中のカップルが別れる時、結婚生活を送っている夫婦が離婚する時、似たような不満が別れの原因となることが多い。 男性が女性に心理的に求めることの中に「体」という要素がある。好きな人、愛している人だから当然の事なのだが、 あまりに要求が強引過ぎたり頻度が多すぎると、女性側は本気で愛されていないのではないかと感じてしまうものである。 女性は体を求めるというよりも、心理的な愛情を欲しがる傾向がある。体ばかり求められていると、 なんだか道具として利用されているだけなようで恋の熱が冷めてきてしまう。 逆に男性は、心理的な部分よりも肉体的なものを求める傾向が強い。 女性は愛の告白や優しい言葉を投げかけてもらうのを好むが、男性はそのような遠回しな愛情表現の言葉よりも 行動や態度で示してほしいと感じるように本能ができている。 簡単に言ってしまえば、自分の言う事を聞いてくれる人、手のかからないタイプの人を好むというわけだ。 女性はベッドに入るよりも前に本音で愛情表現してくれることを求めているが、男性はそのようなものは求めず体に一直線である。 これには生物的な本能の心理が関わっている。
・男性は短期決戦型
男性の恋心は、実は出会った当初からすぐにピークに達するようにできている。
これは生物的に自分の子孫を残すのに有利な心理感情である。
視線を向けて目と目が合い、可愛いなと思ったときにはもう既に恋愛ゲージはマックスの状態。
そして、付き合った当初などはこの状態がしばらく持続する。そして次第に恋愛の熱が冷めていくという傾向がある。
これは心理学的には電子レンジ型の恋愛とも言われているものである。
男性は出会った瞬間から大好きモードになるため、すぐに体を要求してくるというわけなのだ。
結婚していると数年で飽きてしまうこともあるが、単身赴任から帰ってくると昔の情熱が蘇って
愛情の絆が強固になるといったことが起こるのも、これらの気持ちが作用するためである。
つまり、男性に対しては長期的な付き合いよりも短期決戦で恋愛に望むと成功しやすいというわけだ。
彼氏を作るにしても結婚したい素敵な男性がいるにしても、ダラダラと長く付き合っていると男性の恋の熱は
自然と冷めていってしまうということだ。
・女性は長期的恋愛思考な性格
女性は男性とは違い、恋愛感情が育つのに長い時間を必要とするケースが多い。
それは直接会って話すだけではなく、電話やメールでちょくちょくと連絡を取り合う事で育んでいくこともできる気持ちである。
最近ではメル友という関係もあるように、メールから恋愛へ発展するパターンは非常に多い。
直接会って話すのが難しくても携帯メールのアドレスさえ知っていれば、女性にアプローチすることができるなんて
恋愛をするにはいい時代である。つまり、男性はすぐに身体的なものを求めるのに対して女性は精神的なものを欲しているのである。
「好きだよ」「愛してる」という言葉や、「誕生日おめでとう」だとか「今日仕事大変だった?」など自分に気を使ってくれる
心理的なアプローチにジーンと感動してしまうのである。体を求められる前にこのような愛情表現をしてもらえると、
「この彼氏と付き合ってよかった、この旦那と結婚してよかった」と思ってもらえるのである。
女性を口説くときも似たようなもので、このような当たり障りのないコミュニケーションをすることで
女性の心理の中にある壁は段々打ち崩されていく。そして最終的には、「いいわよ」というオッケーの気分になってくるというわけである。
男性の恋愛のピークは早い段階に訪れその後ボルテージが下がっていくが、女性の恋愛感情は初めはなんとも思っていないが、
付き合う期間が長くなるにつれて段々量が増していく。
男性とは逆の線を描くのである。告白されたからなんとなくお試しで付き合ってみて、付き合っているうちに好きになっちゃったという
女の子は案外多いものなのだ。
恋愛関係も結婚生活も似たようなもので、男性は単刀直入で目的がわかりやすい愛情表現を好み、女性は
遠回しで回りくどい愛情表現を好む。男女どちらかが不満を感じやすいのはこの男心と女心の食い違いにある場合が多い。
話を手っ取り早く切り上げたがる夫に対して、長々と話を聞いて関心を持ってもらいたい妻だとか、日頃から感情を表に出さず愛情表現に乏しい夫に
不満を抱いている妻だとかである。彼氏や夫は日々の生活の中で彼女や妻をおだてて褒めてあげることを忘れてはいけない。
また手や肩に触ったりする適度なボディタッチも有効である。
女性はその何気ないしぐさや態度、言葉によって随分と安心するものなのだ。また、女性は男性からの誘いを断ってばかりいると、
そのうちまったく相手にされなくなりお互いの仲は不和になってしまうことだろう。もしかしたら拒否されたストレスから浮気に走ってしまう男性もいるかもしれない。
どちらも相手を理解し工夫して気を利かせたり
少し我慢してあげるだけで、お互いの関係が良好になることだろう。