恋愛結婚でもお見合い結婚でも、出会った当初はお互い両想いで婚約したのにも関わらず様々な理由が
積み重なった結果離婚したいと思ってしまう夫婦は多い。現在の日本の結婚事情は大まかに言えば、
非婚、晩婚化が顕著である。ここ数年は初婚の平均年齢が上昇しており、さらに結婚する人数そのものも減少しているという。
短期的には経済的な理由、中長期的には恋愛観や結婚意識の移り変わりなどが原因の一つにあげられている。
そして離婚率は微増しており、お役所の調査では、25歳以下の若年層で特に離婚率が高いという。
若いうちは勢いで結婚していしまうこともあるし、バツイチになっても再チャレンジする時間も残されているから
離婚してしまう夫婦が多いのかもしれない。それに対して中高年の場合、子供がいたり金銭問題や経済的な面を考えると、
共同生活せざるを得ない状況が多いので、離婚をブレーキさせている可能性もある。
また、結婚後の心理調査では、結婚に満足している男性は38%、女性は23%だという。
実は大部分の人は不満を抱えながら暮らしているということだ。
結婚は我慢、忍耐だとよく言われるがまさにそういう面もあるのだろう。
できることなら生涯末永く愛し合える夫、旦那、妻、嫁、奥さんなどをじっくり見定めて選んでから、結婚したいものである。
・性格の不一致
恋愛結婚でもお見合い、ネット婚活での出会いでも、常に離婚したい理由ランキングの上位に挙げられるのは性格の不一致である。
性格の不一致とは非常に広範囲に及ぶ言葉で、夫や旦那が嫌い、臭い、恋愛感情が無くなって冷めた、気持ち悪い、嫁、妻と会話したくない、
振れたくないなど様々なネガティブ要因が含まれている。他にも日常生活で細かい事に気を使ってくれなかったり、
洗濯物を投げっぱなしだったり部屋が散らかりっぱなしなど、家事や掃除、育児等に協力的でなかったり、食事の味付け
が夫婦で合致せず文句の言い合いになったり、金銭感覚が荒く無駄遣いが多い、無口で会話が退屈でつまらない、など挙げればキリが無い程不一致する面は挙げられる。
夫婦生活が円満な男女は、性格、心理の歯車がうまくかみ合っているか、あるいはどこかで妥協や我慢をして
耐えているのかもしれない。夫婦と言えども結局相手の心の中は理解できない他人同士。
相手の良い面も悪い面も受け入れ、そして指摘してあげないと気づかない事も多々ある。
結婚生活とはそのような障害を乗り越えた上で成り立っているものだと理解しておこう。
独身時代にロマンチックでお花畑のような結婚生活の夢を思い描いている人は要注意である。
・生活リズムが合わない
生活リズムが合わないのは離婚したいと思わせる大きな原因になる。
人というのは去る者は日々に疎しという言葉通り、日常的に会う時間が少なくなるとそれだけ心理的に意識する時間も
減りやすい。たまにしか合わない夫、旦那、妻や嫁よりも、よく会う職場の異性の友達などの方が魅力的に思えてきてしまう。
これは旦那の仕事が多忙すぎる事でよく起こる。亭主元気で留守がいいというタイプの奥さんなら問題ないのだが、
仕事が忙しいために、家事や育児全般にまったく無関心で、さらにはパートナーである配偶者に対して、優しい気遣いや会話もない
、家庭の事に無関心の
仕事人間になっているケースが多い。
多忙な仕事をしている旦那、職業で言えば医者、銀行、証券、金融、保険、運送業など、労働時間や残業や出張、転勤が多いと言われている仕事は
浮気率が非常に高い事で有名です。仕事が忙しく激務傾向で自宅に帰る時間が遅い人、家庭と疎遠になりやすい職業の人は要注意です。
芸能人カップルも、破局の理由に、仕事が多忙で一緒に遊んでいる時間が無いという事を言う事が多い。
生きていくためには仕方のないことなのかもしれないが、
仕事のために好きな人、恋愛や結婚関係や温かい絆を失ってしまうのは大変もったいないことだと感じる次第である。
・浮気・不倫がバレる
浮気や不倫は離婚の理由や原因の中でもナカナカ多いものです。
相手が隠れて仕事先で浮気相手や不倫相手を作っていて交際しているケースは多々ある。
判明していない事実も合わせれば3人に1人ぐらいの割合で配偶者以外の異性と遊んでいる人がいるのではないでしょうか。
それとは反対に自分が夫や旦那、嫁や妻以外の人を本気で好きになってしまった場合も離婚したいと思うようになる。
浮気や不倫の恋というのは、恋愛心理学でいうところのロミオトジュリエット効果にまんま当てはまる。
婚約者という障害やスリルを乗り越えて巡り合う二人の間には秘密の恋であるかのようなロマンチックさを感じさせる。
離婚して再婚したものの、危ない恋愛という幻覚から醒めてよく観察してみると、婚約者よりも魅力がないことに
気付くこともある。
本当に現在の夫や旦那、嫁や妻に嫌悪感を感じて一刻も早く別れたいと言う状態なら離婚するのが正解でしょう。
ただ、一時の情熱的な恋愛に惑わされると人生が狂ってしまうこともあることを忘れてはいけない。
お互いフリーの時は優しかったり気を使ってくれる相手でも、結婚してから態度が横柄になったり冷たい言葉を吐いて来たり、豹変する人は山ほどいる。
よく相手を見定めて本当に別れたいのか、離婚を決断するべきか、後悔はないのか考えてみよう。
また、離婚したい相手が浮気や不倫をした場合は慰謝料や養育費を請求できるケースもあるので、
法律関係の事を少し勉強しておくのも良いかもしれない。
・刺激が足りない
人は恋をすると高揚感や精神的な解放感を感じる。
特に独身時代の恋愛は恋愛ホルモンとも呼ばれている脳内物質のドーパミンが出ることもあって、心理的にドキドキワクワクしっぱなしの非常に愉快で幸福感に溢れた楽しいものです。
しかし、結婚してしばらくすると、この快の感情を起こさせるドーパミンが出なくなってくる。具体的には
出会ってから2〜3年のタイミングでドーパミンの分泌はほとんど無くなる。その後に出始めるのがβ(べーた)エンドルフィンである。
βエンドルフィンはやすらぎや安心感を生み出すもので、一緒に居て胸が高鳴ることは無くなるが、
どこか居心地の良さを感じてリラックスできるという状態である。しかしこれもしばらくすると脳内物質が減少してくる。
そうなると、倦怠期というものがやってくる。お互いに慣れきってしまった関係で刺激をあまり感じない。
「夫は優しくて仕事もしてくれて経済的にも安定してる、でも何か物足りない」という気持ちに心理が陥りやすい時である。
というよりも大部分の夫婦は不満を抱えているもので、このような悩み事があってもまったく不自然ではない。
結婚すると学生時代の青春のような恋愛は早々できないものである。
新しい恋に憧れてしまうのもわかるが、夫婦生活を壊さない程度に気持ちを固い意志で留めておくのが賢明な判断だろう。
ただ、新しい素敵な人を見つけて現在の夫や妻と別れたいのであれば離婚するのも選択肢としてはあり。
たった一度の人生なのだから自分の後悔のないよう行動するのが最も大切なことです。