人間はどのような事をよく覚えているかと言うと、それは大体決まっていて、 自分に関係があることをより鮮明に色濃く記憶している。 例えば先生と生徒の立場になって考えてみると、先生は自分の話している授業や講義の内容をよく覚えているが、 生徒の方はというとよほど好奇心や興味を持って、熱心で集中でもしていない限り、ほとんど勉強内容を覚えていない。 逆に生徒は授業中にしている妄想や考え事、友達との会話などをよく覚えている。 同じ体験をしていても、覚えている事は一人一人千差万別に違う。 男も女も心理の奥底に記憶されることは全て自己中心的という法則である。これは心理学用語では自己関連付け効果と 呼ばれている。だから好きな人や好意を持っている人に使える恋愛テクニックとして、相手の脳内に 自分を刷り込ませるという方法が有効に作用する。
・共感は最も簡単な自己アピール方法
これは就職の採用面接でもいえる事だが、面接官は会社の求める人物像の他にもう一つ採点基準がある。
それは、「自分と似ている、気が合う」という事である。面接官は何百人という人と面接を行い、その中で強烈なインパクトが
あった人材、強く記憶に残っている人を選択して次の面接へと送り出す。
ここでも自己関連付けの心理が使えることがある。相手の人事の趣味や人物像がわかっていれば、
共通点を作り出し、似た者同士であることをアピールすると大抵はうまく行く。
人は誰でも自分と似ている人を好きになりやすい。これは当然男女の恋愛でも同様である。
好意を持っている人がテニスやサッカーなどのスポーツが好きなら自分もその趣味を好きになることで相手の記憶に残りやすくなる。
同じ趣味を持っている事は恋人になったり結婚にまで発展するのに大きな要素となりうる。
同じサークルに所属していたり、旅行先でたまたま知り合ったりなど、やはり何か相手の記憶と強く結びつく接点を作ることが重要である。
現代風に言えば、ミクシーなどのSNSで繋がりを持つだけでも大分お互いの好感度は上がる。
自分と他人という位置づけではなく、相手の記憶に深く入り込む努力をすると恋愛も結婚もうまくいきやすくなる。
例えばボディタッチは非常に原始的な刺激で、本能として記憶に強く刻まれる。
肩を組まれたり手をつないだりといった記憶はそう簡単に忘れることはない。
会話であっても、自分の好きな趣味の事を話してくれる異性がいたら男でも女でも間違いなくその人に興味を持ってしまう。
これは無意識のうちに好意が生まれているのである。だから、本気で本命の相手をゲットしたいのなら、
下準備、相手のプロフィールをしっかりリサーチして、相手の心理の芯の部分を刺激するようなしぐさや態度、会話などを
心がける事である。人は結局自分の事しか覚えていない。だから、物理的にも精神的にもできるだけ相手に接近できるように
努力したいものだ。