男性と女性が恋愛をして両想いになった末に交際しているはずのカップルや、結婚してる夫婦であっても、
些細なきっかけや食い違いで簡単に口論になったりケンカに発展してしまう事はしばしば見受けられる。
どんなに仲が良くてもやはり結局のところは「他人同士」であり、自分と意見や考え方が違うと
我慢できなくなった時にどこかでぶつかり合う事になる。意固地になって
相手の話に突っかかったり自分の失敗などを正当化したりすると、それが火種となってケンカになってしまうこともある。
理由はどうあれ、人間は一緒に居る時間が増えれば増えるほどお互いに不満が蓄積していくもの。
ケンカをしない方法やコツというのは実は心理テクニックを使えばある程度簡単に回避できる。
・イエス・バット法で和やかムードに
イエス・バット法とは心理学では有名な部類のテクニックで、営業のセールスマンや政治家などの間では
必須の話し方である。例えば、「この商品高いんじゃないの?」とお客さんが質問したとして、
そこで「いや安いですよ」というとどこか感じが悪いような気がしないだろうか。
安いってんだから品質が悪かったり粗悪品を掴ませようとしてるんじゃないだろうかと疑ってしまうのが人間心理というもの。
しかしイエスバット法を使えば、「はい、少々お高いかもしれません、しかし多くの人から信頼されている最高の品物です」
と言われればなんだか初めのマイナスの部分が薄まって消えてしまったかのような錯覚に陥る。
このように人は自分の言い分をある程度聞いてもらえると気分が良くなる。それがこの方法のイエスの部分で行われている。
初めに相手の意見を受け入れる発言をすることで「僕、私の事わかってくれてるんだな」という
信頼関係が生まれる。だから、「高いんですか?」に頭ごなしに「安いです」というのは相手の言葉を直接否定しているので、
心理的には相手の意見を尊重していない
答えという事になる。これは恋愛や人間関係でも同様で、彼氏や彼女、夫、旦那や妻、奥さんに「自分の話を聞いてくれていないな」と
思われるのは相手を何の気なしで簡単に否定してしまうことが原因である傾向が強い。
人は誰しも相手に受け入れられたり賛同されるのが好きです。
自分の真似をされたり同じようなファッションやアクセサリーなど、ラブラブのカップルの場合ペアルックで
同じ物を身につけたりする。心理学用語では同一視というもので、好きな人、好意を持っている対象と
自分を一心同体にしたいという一種の本能的な欲求である。
自分と相手の気持ちの温度差は意外な言葉、素っ気ない愛の無いしぐさや態度であっという間に広がっていく。
付き合っていたり結婚しているからといって相手をいい加減に扱っているとそのうち別れを切り出されたり
離婚届を突き出されたりする可能性もある。その前にケンカである程度ストレスをぶつけてもらえればいいが、
我慢する人の場合、我慢が極限まで達すると相手から逃避しようとする。急に別れ話を持ち出される可能性が高いのである。
イエスバット法では初めに相手の意見に同意や賛同、肯定を示す「うん、そうだね」などYESの言葉を発し、
その後に「でも〜」とNOの言葉で反論をしたりするとワンクッションある分お互いの心理やムードが和み、かなり気持ちが伝わりやすくなるという法則である。
モテる男女の話を聞いていると、そう簡単に相手を否定するような言葉を出さない。
基本的にはポジティブで明るく、相手を褒めたり気を使うのが自然にできるコミュニケーション上手だから異性にモテるのである。
ケンカがひっきり無しに起こるというカップルや夫婦は自分が相手の話をしっかりと聞いてあげれているかどうか今一度確認してみよう。