男性が恋愛や結婚時の夫婦生活で悩むことの一つに「会話のネタが無い」というものがある。 お互い両想いで好き同士なはずなのに、付き合っていくうちに会話のタネが無くなってきて、デート中でも口数が少なくなったり 無言で沈黙する場合が多くなってくるのだという。お互い最高の信頼関係で結ばれていれば多少沈黙した時間があったとして 大丈夫かもしれないが、まだその段階に至る前ではそれは難しい。しかし「会話のネタが無い」という相談は男性からは多いのに対して 女性からはそれほど会話ネタに対する悩み事は聞かれない。これには男性と女性の脳の違い、いわゆる男脳か女脳かの差異によって 生まれてくる心理的な違いである。
・男性は理論的でストレートにものをいう
男性にとっての会話とは、意思伝達の行うという認識で一致している。ある情報や問題を察知すれば、すぐさまそれらを
簡略化して一言ボソっと答えを言って会話は終わってしまう事が多い。男性としてはこれである程度の会話をしたつもりなのだが、
女性からすればとても満足できるようなものではない。どんなにイケメンの場合でも
女性に話しかけられたときたった一言で返事をするような男性はあまりモテない傾向がある。男性は狩猟生活をしている時、
できるだけ早く敵の動きを察知して仲間に呼びかけるように努力していた。判断が少しでも遅れれば動物にやられてしまうかもしれない。
そんな時男性は、たった一言叫ぶだけである。「逃げろ!攻撃しろ!右へ走れ!」などの支持を的確に行う。これが男性にとっての会話である。
つまり、男脳の度合いが強ければ強い程男性は口下手であまり多くを語らない傾向が強い。確かにこれでは不満かもしれないが、
日本人の男性にこのような人が多いのは事実である。技術屋の職人さんなんかは大抵がこのタイプだ。
だから結婚生活や恋愛でもギクシャクしてしまうことが多い。男性は基本的にあまり口を開きたがらない生き物ということを理解しておこう。
確かに中にはお喋りで会話上手な人もいるかもしれないが、男性の本能にある性質としては実直でハッキリと物事の本質をとらえた発言を
、一言答えるだけなのが男脳っぽさであるのだ。男性は基本的に会話が苦手で、黙り込んでいるのが好きな人が多いものである。
・女性は情緒的で歪曲的にものをいう
会話をする時、男性は言語をを司る左脳しか活発にならないのに対して、女性は左脳と感情を司る右脳を同時に活発化させて会話をするのだという。
つまり、脳科学的な視点から見て、男女のお喋りの違いは完全に証明されている。そして心理学的にもその違いは明らかとなっている。
例えば近所を歩いていると、井戸端会議をしている主婦の方が大勢いる。これらは男性ではなかなか見られない現象である。
男性の場合、明らかに仕事関係の仲間数人と話していることはあっても近所の知り合いと立ち話をすることは比較的少ない。
男性は仕事や物事の問題解決を図るために議論をする。だから仕事の話や論戦などは盛り上がりやすい。
しかし日常的な雑談ではあまり盛り上がらない。女性の場合は会話に情緒的な感情を含めながら話すため話がところどころに飛びやすい。
例えば、嬉しい話があれば、過去に会った嬉しいという引出しに入っている記憶が一度にドバッっと流れ出てくる。
悲しいという気分になればその感情が会話にも含まれる。つまり、女性は喜怒哀楽によって会話をしていると言っても過言ではない。
中身がそれほど面白くなくても楽しそうに会話できれば楽しいし、味のある中身でも、表情やしぐさ、言葉の抑揚などが暗かったらあまり盛り上がらない。
女性はムードに弱いというのはこのためである。中身が多少いい加減な男でも、ムードあるデート、夜景の見えるレストランや
ロマンチックな言葉をかけられると、心理的に惚れ込みやすい。そして、話の中身が飛び飛びになりやすい上に、遠回しな表現で
会話をしようとするため、さらにお喋りの時間が伸びる。女性はお喋りをするとストレス解消になり、情緒も安定するという。
男性は会話をすることでストレスを溜め込むこともあるが、女性の場合、会話をすることは健康にもいいことなのだ。
つまり女性に対してはできるだけ聞き上手に徹して沢山中に溜まっている感情や言葉を吐き出させると関係がうまくいきやすい。
相談事を女性にされた時男性はすぐにアドバイスをしようとするが、女性が求めているのは正解ではなく
自分自身の意見を聞いてくれるということである。つまり、女性が会話をするのは自分の中にある感情を表現しているという
状態と似たようなものなのだ。
男性と女性の会話の中身はまったく違う、結婚生活でも恋愛関係でも、相手の求めていることを知るというのは大きな武器になる。
男性が不機嫌そうな素振りをしていたら、しばらく話しかけるのをやめて放っておいてあげたり、逆に女性の気分が沈んでいるようなら
優しい言葉をかけたり、話を聞いてあげることでお互いの関係はうまくいくだろう。結婚生活では男と女はまったく違う生き物だという認識をしておくと
比較的容易に問題解決を図ることができる。恋愛心理学は結婚生活にも応用できるコミュニケーションの基本であり勉強しておいて得はあっても損はないのだ。